見出し画像

バスの出来事

先に言いますと、たいした話じゃないっす(^ ^)。
私が以前、有料のホームで働いてた頃のこと。
仲良しの同期の子と、仕事が終わったあとちょっと飲みに行こうかーてことになった。

飲みに行って帰るに一番近い場所は、施設からバスで10分くらいのTセンター辺りだった。
私達はバスに乗った。
ヘトヘトに疲れていた私は、壁に横並びの優先席が空いていたので座らせてもらった。
同期の彼女は、私の目の前に立った。
隣には高校生の男子が座っていた。

仕事のことを、あーでもないこーでもないと喋っていると、隣の男子が立ち上がり、同期の彼女に向かって言った
「あの、どうぞ」
彼女に席を譲ろうとしてくれたわけである。
まぁ優先席だしね。我々は歳上だし、喋りやすいだろうと譲ってくれたんだな。

と 思ったら、同期の彼女、物凄くショックを受けた顔で言った

「私、まだ三十歳なのに、、、」

えっ( ̄◇ ̄;)

あっ

そうか!
自分が若いのに席を譲られたことがそんなにキズついたのか!

2秒ほど、、
泣きそうな顔した彼女と、自分の親切が凄まじい失敗に終わったことにショックを受けた男子高校生の間に沈黙が落ちた。

「、、、ぶっ」

私は思わず、吹き出してしまった。
取り繕うとかそういうのより先に、可笑しくてたまらなかったのだ。

「くっくっく、あっはははははは」

二人はあっけにらとられて笑う私を見ていた
そしてつられてAちゃん(同期)も笑った。

ごめんね、Aちゃん。
決して傷つけるつもりで笑ったわけじゃないんだ。
ただ、なんだか、、、二人のすれ違った思いが可笑しくてさ(^_^;)
私が利口なら、もっとあの場を取り繕う言葉も出たのだろうが、ああいうとき長々とありがとうだのなんだの言うのも言い訳がましいし野暮な気がする。失礼だったかもしれないが、ああして流しちまってよしと勝手に思ってる。

そうなの。
あれは、楽しかったエピソードなのだ(*^^*)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?