ときめきを取り戻した日
今朝いつもより早起きしてスーパーへ向かった。
早起きと言っていい時間ではないかも知れないが最近の私の中では早起きだった。
ここ数日、寒いせいか、曇りが多いせいか、日の出が遅いせいか、、(ヨーロッパの日の出は8時過ぎくらい。。)
とにかくカラダがなんだかシャキッとしなかった。
外へ出るのも億劫だった。
(以前は外へ出たくなくなってしまうくらい
やる気の出ない自分を責めてしまっていたが、こういうカラダの波が1月に1度はあると分かってからは受け入れられるようになった)
外へ出なきゃと多少思うのだが、カラダが思うように動かないのだ。
このまま一生部屋にこもるのではないかと心配になる時もあった。
でも今日はその重いカラダを起こし外へ出ることが出来た。
少しの気合と、あるものを買いに行くというワクワク感のおかげで。
そう、そのあるものとは、
色鉛筆とスケッチブックだ。
ヨーロッパに来る時、スーツケースにお気に入りの色鉛筆と大きなスケッチブックを2冊ほど入れたのだが、私の勘違いでスーツケースが10キロ越えの重量オーバーになってしまい、空港で泣く泣く手放したのだった。(手放したと言っても自宅に郵便で送り返した)
ヨーロッパでもイラストを描こうとワクワクしていたから結構ショックだった。
私の中のときめきが少し削り取られたような感覚だった。
イラストを描きたくなった時もあったが、持ってきた筆箱には黒いボールペンと黒い鉛筆しかなくて、カラフルなイラストが好きな私はペンを走らせることが出来なかった。
慣れない土地では色鉛筆とスケッチブックを探しに行くことさえ一苦労だった。
だから今日は念願だった。
スーパーで買い物した帰り、足早に近くの雑貨屋さんへ向かった。
先日雑貨屋さんに日用品を買いに行った際、偶然、絵を描く人のためのコーナーがあるのを知った。
だから確実にその類ものもは売っていると期待して入った。
スーパーで買った荷物が重くて先に雑貨屋さんに行ったほうが良かったかもしれないが、ワクワクは後に取っておきたいタイプ。
雑貨屋さんに入ってすぐにそのコーナはあった。
まず初めにスケッチブックがたくさん目に入った。
色々な大きさのスケッチブック。
始めは大きなものを手に取っていたが、リングノートタイプの小さめのスケッチブックを見つけた途端、私はそれに一目惚れした。
次は色鉛筆。
コンパクトで、12色あれば十分と思っていた。
が、探しても12色入りはなく、その代わり大36色やそれ以上の本数が入ってそうな大きな箱の色鉛筆ばかりであった。
沢山の色があることに越したことはないが、持ち運ぶことなど考えるとやはりコンパクトなサイズの方が良い。
その中から私はなるべくコンパクトな36色の色鉛筆を見つけ出し、レジへ向かった。
会計を済ませて、スーパーで買った食材たちが入るエコバッグの中にそれらを詰め込んだ。
帰り道、エコバッグから時々ちらりと覗く色鉛筆とスケッチブック。
私の心はときめいていた。
イラストを描くというときめきを取り戻していた。
あぁ、やっと描ける。
そう思いながら重いはずのエコバッグの重さなんて忘れてルンルンで家へ帰った。
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