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生命の尊さ

従兄弟が亡くなった。享年53歳。肝臓癌であったことを。家族以外には言わずに闘病していた。
私も、亡くなった原因はお通夜の時に聞いた。
従兄弟の母(私の母の姉)が入院した頃と重なり、優しい従兄弟は密やかに闘病を始めたそうだ。周りが気づく頃には、もう手遅れだったと。

お通夜の時、棺を開けてもらいお顔を拝見した。
恰幅良くどっしりとしたその面影は何処にもなかった。ただただ小さく痩せて頑張り抜いたであろうその姿を見て、胸に熱いものが込み上げてくるのを抑えることは難しかった。

53年。いろいろあったんだと思う。結婚もされ、子供もおり、自分で事業をしていた従兄弟。
お通夜にはたくさんの方が駆け付けて来ていた。
その人柄が成す技。
亡くなった時にその方の人間関係がわかるというが、本当だと思った。

私も今年で46歳になる。従兄弟とそこまで年齢は変わらない。
だからこそ、本当に心の底から思うんだ
「生命の尊さ」
「すべての出会いに感謝」
「後悔のない生き方」
当たり前に過ごしているこの時間、この時代、この日本という国に存在していること
それらは実は当たり前ではなく、1/7000000000の奇跡。何かのタイミングがズレていたら絶対に出会うことはなかったのだ。
もしかしたら、生まれ出る親や環境さえ違っていたのかもしれない。

この貴重な「いま」を、絶対に大切にしないといけない。出会った人やモノ、動物に至る全ての出会いに感謝しないといけない。
やりたいことはやらないといけない。
それが、まだ生きているものの責任なのかなと思う。

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