夏頼

教育についてのエッセイを書いていきます。

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最近の記事

ICT教育レポート④ りぴーとあふたーみーをなくそう

では先生の後に続けて言ってください朗読というのは寺子屋より受け継がれた大切な学習方法です。国語の教科書に漢文、声を出して読んだ経験を持つ人は多いでしょう。私たち日本人の読書量・知識量が多いのもこの学習方法で読むという事に馴れているおかげかと思います。 しかし、この方法は「コミュニケーションを取る」「話す」「発音を正す」というスキル育成や結果には結び付きません。英語でよくリピートアフターミー、と単語や文章を読んでいましたがジャングリッシュと呼ばれる日本式の発音を身につけるのみな

    • ICT教育レポート③ xRが変える学び方革命

      黒板や教科書が消える未来 xRを聞いたことのある人はまだまだ少ないかと思います。でもVR(仮想現実)は知っている、AR(拡張現実)もポケモンGOなどで知っているという人はいるでしょう。それにMR(複合現実)というものを合わせた、総合的な呼び方がxRとなります。リアリティ(現実)にいろいろな「x」を組み合わせるものの総称、それがxRです。使い方次第では教科書や資料集、黒板がいらなくなります。なぜかというと目の前に「在るから」です。今回はこれらのデジタル技術・機器が学校現場をどう

      • ICT教育レポート② 未来?の学校

        ある朝の物語少しだけ未来の学校のお話です。 「あやか、いい加減に起きなさい!」 「あぁ、もう朝か。お母さん今何時?」 「もう九時過ぎよ。はやく学校に!」 「うわっ、あと十分しかないじゃん! 早く起こしてよ」 「起きないあんたが悪いんでしょう」  ~十分後~ 「では出席をとります。Chatで返事してくださいね」」 井上あやか “はい!” 佐藤こずえ “おはようございます、先生” 三島健太郎 “います……” 「よし、二十人全員出席ですね。では今日の午前の授業は各自制作し

        • ICT教育レポート① 体育×ICTが面白い

          体育や部活動の思い出は? 体育の授業、私たち大人はどのような光景を思い出すでしょうか。ストレッチ、集団走、筋トレ、そして残り時間はサッカーなどなど。さて、運動神経のいい子、そしてもちろんサッカー部の子は大活躍ですが、苦手な子(私とか)はなんとなく走っているだけでした。あとは冬にマラソン大会に備えてひたすら走りつづけた方も多いでしょう。個人的な経験ですが、強面の先生の優しい笑顔が怖くて必死に走ったものです。むしろ半袖短パンで寒風の中で立っていることに耐えられず、早く走りましょう

        ICT教育レポート④ りぴーとあふたーみーをなくそう

          受験最前線① 指定校推薦は安心?

          指定校推薦いまむかし これからお子様が大学入試を迎える、もしくは準備を始めようという保護者の方へ。恐らく世代的に指定校推薦という枠組みをご自身やクラスメートが利用した世代だと思います。「大学は高校の成績をしっかりとって指定校で行くのが一番堅実だ」そう考えている方がいればご注意を。筆者の教育現場にいた感覚ですが、ここ十年程、指定校で入った新入生の学力が低く、授業がまともに進まないのだと、大学が困っている声を多く聞きます。そして今、大学は指定校の見直しをどんどん進めています。また

          受験最前線① 指定校推薦は安心?

          プログラミング教育レポート①

          プログラミング教育についての誤解 小学校からのプログラミング教育が必修化となり、保護者だけでなく先生達もてんてこまいしています。何やら字だけを見るとパソコンのプログラムをするだとか、ロボットやドローンを動かすのだとか想像してしまいます。簡単なプログラム入力であれば三十年前でもPC88・98、FMタウンズなど懐かしいパソコンを使って線を引いたり、円を描いたりしたものでした。ついつい保護者の方はその進化版を想像してしまうかもしれません。でも今の子供達のプログラミング教育とはかなり

          プログラミング教育レポート①