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幾つになっても革新的な姿勢『デイヴィッド・ホックニー展』

現代アーティストにはあまり詳しくないのですが、何年か前にネットでたまたま出会った「スイミングプール」に惹かれ、またどこかの美術館で出会わないかなー、と思っていたところ、今回東京現代美術館で開催とのこと。

これは見ないわけにはいかない、と出張ついでに行ってきました。

御年86歳。
絵だけ見ていたら全くそんなお年とは感じられない。
今回は初期の作品からつい最近のiPadでの作品まで。

今回はロックダウン中にiPadで描かれた全長90メートルにおよぶ新作がメインのようでしたが、私はやはりホックニーがカリフォルニアに移住した時期の作品が好きでした。

カリフォルニアの眩しいほどの明るさもありながらも、どこか人の気配を感じるようで感じない、ちょっとザワっとした気分になるようなところが気になるんですよね。
あとはダブルポートレートも人がいながらも同じ雰囲気をなぜか漂わせている感じがして好きです。

あとは有名人の肖像画もさらっと描いてるようだけど、それぞれの人の人間性が滲み出ているようで楽しい。

今回の新作のiPadでの作品はあんまり私には響かなかったけど、ただ86歳で四季の折々を、自然の
生命力を感じてあれだけの大作を表現するってどれだけのパワーが必要なのか。
まだホックニーの半分しか生きてない私には想像ができません。

今年見たマティスも85歳と長寿で、病気になってからは切り絵で表現していましたが、もし今の時代を生きていたらきっとiPadとかで創作していただろうなぁ、と思ったりしました。


デイヴィッド・ホックニー展
2023年7月15日〜11月5日
東京都現代美術館 企画展示室1F/3F
東京都江東区三好4-1-1

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