13.【行政との関わり】母子手帳とDX

こんにちは!4歳、1歳の2児のママで、育休中に議員インターンをしているあすかです。

毎週水曜日は、私の経験から思いつく、行政との関わり、ここを変えられれば便利なのに、と思うちょっとしたことにスポットを当ててみる日。

本日のテーマは、母子手帳(母子健康手帳)です!

1. 母子手帳と私、行政との接点

妊娠が確定したら、初めて自治体と接点ができますね。
私が住んでいる区では、保健センターまたは区役所にて、以下の手続きをして母子手帳をもらうことができます。

①妊娠の届け出 
②保健師さんと「ゆりかご面接」
③母子手帳の交付

母子手帳には、妊娠中の経過、乳幼児期の健康診査の記録、予防接種の記録を記載するページがあり、自治体ごとに日常生活上の注意、子育て上の注意、妊産婦・乳幼児の栄養摂取方法などが記載されています。

無事に子どもが育ってくれた今では、妊娠期の不安な気持ちだったり、出産時の喜びなど、思い出を振り返ることができる大切な宝物です。
実家で、実母の母子手帳を眺め、母の赤ちゃん時代に想いを馳せたこともあります。

2. 母子手帳の歴史と海外での導入事例

母子手帳の起源は古く、太平洋戦争中だそうです。
(母子手帳の歴史について詳細を知りたい方は、下記の記事をご覧くださいね)

日本で始まって80年弱。途上国で注目され、JICAの後押しもあり、インドネシア・パレスチナ・ヨルダン・イスラエルなどで導入されているそうです。

「妊娠期から乳幼児期までの健康に関する重要な情報が一元管理」できる、日本が誇る母子手帳です。

3. ここが不便だ母子手帳

ありがたい存在 母子手帳ですが、不便なところもあります。
2点挙げてみました。

①手書きの項目が多い
妊娠の経過、健診の結果や予防接種の情報に至るまで、すべてが手書きです。

子どもの保育園入園時に、予防接種歴を別の紙に書き写す必要がありましたが、一本一本打った年月日を確認し、間違えないように書くのは正直手間でした。

こういうのは母が記入するもの、という何となくの認識もあったりで、育児の合間に記入しながら、本当に書き写す必要があるのか?と疑問に感じていました。

②原本でしか確認できない
母子手帳を紛失すると複製することができません(再交付は可)。
災害・非常事態時に携行できなかったり、水没してしまうと、妊娠・出産やこどもの成長記録も失ってしまって、写真のデータが消えるのと同じように、想像するだけでちょっと落ち込みます。

被災後の健康状態の把握や管理の観点からも好ましいとは言えません。

4. こうなったら便利 母子手帳と DX? 

このような母子手帳に関する不便は、実はICT化を進めることで無くしたり、補填できることもあります。
今回、たぞえ目黒区議のインターンをして初めて、『母子モ』というアプリを知りました。母子手帳内の情報を入力するとデータで管理したり、予防接種の日程をアラートする機能があったり、自治体から子育て情報や地域の情報を通知できる便利なアプリです。

私は、『母子モ』自体を推したいわけではなく、日本の素晴らしい母子手帳という福祉サービスであり文化を、時代に即した使い方ができるように発展させていければ良いと願っています。

例えば、先の「保育園入園時に子の予防接種の履歴を、母が別の紙に書き写して保育園に提出する」という細かな作業を無くしたいです。

母の作業時間が無くなるだけでなく、先生方が確認する手間もなくなりますし、「母子手帳なぞ見たこともない」パートナーに入園準備をやってもらえずプリプリすることもなくなりますね

『母子モ』のようなアプリなどで一括管理したり、ICT化を進めることで、医療機関・行政・幼保/学校・親が、必要な時に必要な情報を共有できる体制を構築したいです。

ちょっとした子育ての不便が解消され、関わる人が本来の業務に力を入れることができ、親が子に向き合って子育てを楽しむことができる、そんな状態が理想です。

長くなりましたが本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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