【ドライブ企画】北海道3500 その6「2日目/限界ドライブ始動」
※この記事は2021年9月のふり返り旅行記です。
前回↓
支笏湖畔で一息
白老の「かに太郎」で世にも奇妙なランチタイムを過ごした私は、再び苫小牧方面へ北上を開始します。再出発時に降っていた雨は少し走ると止み、次第に少しずつ青空が見えはじめました。そして、
「あっ、虹だ」
苫小牧市街地の手前に差し掛かった時には、前方に七色のアーチが架かっていました。
このまま虹に向かってずっと走っていたい気分でしたが、あらかじめ決めたドライブルートがあるので苫小牧中心部の手前で国道を離脱し、車の向きを変えます。
私が選択したルートは、内陸に向かう道道141号線。序盤は片側1車線だった普通が山奥へ進むに連れて段々と険しくなり、最終的にほぼ林道と化しました。
なんとか国道453号線と合流し、景色がひらけると………
支笏湖に到着です。
先ほどまでの雨が嘘だったかのような晴天と、青空が反射する透き通った湖面。爽やかな北海道の大自然に心が浄化されます。
束の間の休息。ふぅ。
さて、
支笏湖から苫小牧へ戻るか?
それとも真駒内(札幌)へ抜けるのか?
ここから徐々に、北海道3500らしい限界ドライブ行程が始まります!
怪しい走行経路
支笏湖を発った私がやってきたのは、苫小牧でも札幌でもありませんでした。
じゃじゃ〜ん!
国道230号線の「中山峠」です。中山峠は札幌圏と道南を下道で移動する際によく使われるルートです。
しかし、今の私は本来北上したいはずなのに一度真西へ向かってから喜茂別経由で中山峠へ来ているので、明らかに走行経路が怪しいです。
………もちろん、これは北海道3500のため。
北海道をただ一周するだけでは3500kmという走行ノルマが達成できないため、距離を稼ぐ目的で意味不明なルートを辿っているのです。
西の空では太陽が羊蹄山の麓に落ちかけていました。まもなく夜がやってきます。奴をはじめとする野生動物たちが活発になる時間帯なので、気を引き締めて行きましょう!
夕暮れ時の中山峠を下り、本企画2回目の札幌市入りを果たします。序盤の回でも記述したとおり、この旅は車と人の多い都市部を極力避けるという鉄則があるため今回も素通りです。
夕食はロードサイドの牛丼チェーンでサクッと済ませました。
厚別区から国道12号線に乗り、北へ。
このまま道なりに110km進めば旭川、40000km進めば江別ですが、この企画はそう甘くありません。
私は東へ進路をとり、夕張方面に向かったのでした…
※「江別40000km」の看板は、函館本線豊幌駅近くの国道沿いにあり、江別市の市域が終わる寸前に設置されています。地球一周(40000km)すれば再び江別に辿り着ける…「また来てね」という意味が込められた粋な看板です。
真っ暗な日高の山中へ
21時。
夕張の道の駅に着きました。夕張といえば、炭鉱、そしてメロン。…しかし深夜なのでどちらもおあずけ。ぴえん。
この辺りで終わりにしてもよかったのですが、翌日の走行距離がこの企画中で最も長くなる見込みだったので、その負担を減らすために先へ進むことを決意しました。
北海道は東西を分断するように山地が横たわっており、道東へ行く場合は宗谷岬や襟裳岬まで大きく迂回しない限り必ずどこかで山を越える必要があります。
私がこれから向かおうとしている東の方角にも、真っ黒な日高の山塊が行手を阻むかのように鎮座していました。
また、夕張から十勝方面に向かう下道は山越えだけでなく、高速に比べて距離が長く、真夜中ということで奴が飛び出してくる可能性も高いデンジャラスドライブコースです。常識的に考えれば、厄介な山岳地帯を陸橋とトンネルで突っ切ってくれる道東自動車道を利用するのが賢明です。
※道東自動車道[夕張]⇄[十勝清水]間は、高速に乗るか乗らないかで大きな差が出る区間です。ここだけでも高速課金推奨です♪
しかし!
この企画は基本下道ルールなので、道東道に乗ることはできません!
私は腹をくくって深夜の日高山脈に突入しました。
🚗三
道中は濃霧に見舞われながら、真っ暗な山道を走り続けました。こんな時間に下道で日高を抜ける変わり者はいないようで、他の車に全く出会いません(山の中だと不安になるよね……… :;(∩´﹏`∩);: )
この日は結局十勝まで抜けることはせず、日高の山合いで車中泊としました。奴と対峙することがなかったのが幸いでした。
北海道3500 2日目 終了。(つづく)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?