こちら月光生命セックス保険コールセンターです。第二十二話
第二十二話 バブルガムホリデー
携帯のスヌーズ機能が三度目のアラームを鳴らす頃、美智子はようやくその身体を起こした。
先日のイベント企画部へのヘルプの代休で、週の半ばに関わらず今日は休みとなっていた。
普段であればまだしばらくベッドのなかでもぞもぞと名残惜しそうに布団にくるまっている美智子であったが、せっかくの休みの日に寝ているだけではもったいないと気合を入れてキッチンに向かった。
ケトルでお湯を沸かしている間に、軽く顔を洗う。
インスタントコーヒーをカップに