相手を思いやること

日々、子どもと暮らしていると
彼らの成長を感じる場面に
何度も出会う。

3歳になったばかりの長男は
食事中も食べては遊び
落ち着かない。

作った料理も食べずに
テーブルの上にはないものを
「●●食べたいー!」と
泣いて訴えることも多い。

その割に
忙しい朝の時間をぬいながら
リクエストされたものを
後から用意すると
結局食べないなんて
ざらにある。

『どうせ、食べないんでしょ』と
用意しなければ
余計に癇癪を起すから
食べるかどうかは関係なく
彼の希望するものを
こちらが提供することが
彼にとっての重要事項だったりする。

傍若無人のように
見える長男だけど
とてもやさしい心を
もっていることも
わたしは知っている。

いつものように
慌ただしい朝。

長男が
「あすかは、ご飯食べる?」
と、訊いてきた。

その時
彼は、ピザを食べていた。

「食べるよー」と
答えながら
保育園の連絡ノートを
書いている私。

すると
長男は器を手にし
足台を持ってきて
炊飯器から
ごはんをよそろうとした。

まだ微妙に届かないから
中身が見えるように
そっと手伝い、動向を見守った。

ごはんを
ギューギュー詰め込み
よそい終わると
スプーンを引き出しから出し
テーブルの上に置いた。

「あすか、どうぞ」の
言葉とともに。

そう。
自分の分のごはんではなく
私の分のごはんを
用意してくれたんだ。

いるかどうかを
確認して、
いると答えたら
食べられるように
用意をしてくれる。

やさしさに触れる場面に
朝からほっこりした。

そのごはんを
おいしく頂いていたら
結局は、
長男・次男ともに
「あー-ん」と求めてきて
わたしの口には
ほとんど入らなかったけども。笑

求めることをしてくれる。
余計なおせっかいではなく。

思いやりの心が
育っていること。

そこに目を向けて
気づけて嬉しかった朝でした。

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