ラジオドラマ製作裏話第1章~『君の兄弟になりたい』について

0はじめに

こんにちは、夢水です。本日も新作アップはお休みです。もう少々お待ちください。
新作アップの合間を縫って、今日もラジオドラマの製作裏話について書いていきます。昨日は、私がラジオドラマの製作に携わるようになったきっかけを書きましたが、今日は私が本格的に脚本担当として携わった第1作目、『君の兄弟になりたい』について、脚本担当として思ったことを書きます。なお、今日からご紹介する私の携わったラジオドラマは、すべてげんラジチャンネルという、知人の運営するユーチューブチャンネルにて公開しております(記事の最後にリンクを記載しますのでそこからご視聴いただくこともできます)。


1あらすじ

少子高齢化が深刻になった近未来。その頃になると、人は兄弟の契約を結んで家族を作るという新たなライフスタイルを送るようになっていた。そんな中、平凡な生活をしていた男子高校生、郷田義友に、兄弟契約を持ちかけてくる人々が次々に現れる。なぜ彼らは兄弟の契約を結ぶのか。家族の形とは何なのか。これは、笑って泣ける家族系コメディー。


2 制作のきっかけ

私は以前から、年上か年下を問わず、かわいがられることが多く、様々なコミュニティーで兄弟の末っ子のような扱いを受けることが多くありました。そんなとき、ふと、「お兄ちゃんやお姉ちゃんになるための資格制度を設けたらどうなるんだろう。」ということを思いつきました。その思いつきをなんとか形に使用と、このラジオドラマの脚本を書きました。


3 兄弟という関係のはかなさ

この作品で伝えたかったことの一つに、兄弟というものが普段の生活では意識されなかったり軽視されたりすることがあるのではないかという疑問です。コロナ禍で家族と過ごすことが多くなった今では、むしろその逆かも知れませんが、最近は自分一人で生活を完結できることを望む人が多いのではないでしょうか。自分専用の部屋が欲しいとか、一人になりたいとか、家族に自分のことを素直に打ち明けられないとか…。
そして何より、お父さんやお母さんに感謝しろというのはよく言われますが、兄弟について何かしら言及されることは少ないのです。
弟や妹がいるなら大切にしろと言われ、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいれば感謝しろと言われることはあるでしょうが、皆さんはどの程度自分の兄弟について考えたことがありますか? 無関心であるという人もいるのではないでしょうか。少なくとも、私には兄弟がいますが、良くも悪くも、あまり踏み込んだ会話をすることはありません。
兄弟とは、両親の血を分けて生まれてきた数少ない人類の一人であるはずなのに、実はかなりその存在の近さを忘れてしまうものなのです。むしろ最近では、自分の先輩や後輩を兄弟扱いする人もいるような時代です。このラジオドラマは、そんな兄弟という関係のもろさを風刺する目的でも作りました。


4家族の多様化

上記のお話ともつながりますが、最近家族というものの定義が曖昧になりつつあるように感じます。皆さんは家族の必要な条件として、どんなものがあると思いますか? お父さんとお母さんは絶対必要ですよね…。こんなふうに考える人は、正直なことを申し上げると、すごく幸せな人です。本当にお父さんとお母さんがそろっていれば家族なのでしょうか。
家族という存在は今も昔もとても揺らぎやすく、どうにでも解釈できる者です。血がつながっていれば家族なのかと言えばそれに異論を唱えようとする人もいるでしょう。私も、家族の必要条件を答えることは出来ません。だからこそ、このドラマを通して、皆さんに家族について考えていただきたいと思いました。

5反省点

ここまでえらそうなことをかいてきまし他が、この作品にはかなり反省点もあります。というのも、これは私がラジオドラマの脚本を久しぶりに書いた作品であるからです。脚本としてかなり無理のある設定や、兄弟契約の結び方について曖昧にしか説明できていないなど、問題点を挙げればきりがありません。
また、ラジオドラマ独特の問題点としても、描写説明が荒かったり、容姿の説明が少なかったり等、まだまだ改善点があります。
特に気を遣いたかったのは、兄弟という者を皆さんがどう考えているのかというリサーチです。急いで作ってしまったと言うこともあり、私個人の兄弟の忌めー胃jを押しつける脚本になってしまいました。家族について扱うお話ということでいうと、もっとそのような部分に気を遣うことが重要だったのでしょう。


6本作の可能性

この作品はラジオドラマとして完成したわけですが、私がこの脚本を使ってもう一つやりたいことは、これをゲームのシナリオとして作り直すことです。どういうことかというと、兄弟契約をする時代という背景はそのままに、その契約を完成させていくという流れをゲームで行うということです。ゲームの途中には、自分と妹の契約を結びたい女の子が複数現れたり、お兄ちゃんの契約を結びたいと考えている男の子が複数現れてバトルをします。その中でそれぞれの兄弟を選択していき、自分だけの家族を作るというゲームを作ることが出来たなら、きっと家族の外見を考えることができる楽しいゲームになるような気がしています。とは言いつつ、私はゲームのシナリオを書いたことがないので、実現はかなり先のお話になりそうです。


7おわりに

まだまだ話は尽きませんが、以上で、『君の兄弟になりたい』の制作裏話は終わりです。これをお読みいただき、興味があるという方は、ぜひ下のリンクから、本編をご視聴ください。役者の皆さんの演技もとても素晴らしいので、シナリオも演技もぜひお楽しみください。
それでは今日はこの辺で。いい夢見てね。


https://youtu.be/Gnw2PTiQbgA

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