占星術のアスペクトに良し悪しはない

占星術学びはじめの時、個々の要素を良い悪いで判断してへこんでしまう人も多い。

今回はアスペクトについて書きたいのだけれど、イージーアスペクトだから何もかもいいこと尽くめではないし、ハードアスペクトだからといってアンラッキーということではない。

たとえば120度のトラインではサポートを受けやすくなったり、能力的に得意なことに関わってきたりで恵まれている感じがする。

反対に90度のスクエアでは内面的な葛藤を生み出したり、周囲の人や環境から妨害されることになりやすかったりということがある。

でもトラインはスムーズに努力要らずになる傾向があるから、怠けやすさを助長してしまうのも事実だ。

スクエアは対立する要素を内に含んでいる分、思いがけないことに気付かされるチャンスがあるし、単純な発想にはならないので複雑に物事を見るきっかけになることも多い。

占星術の古い考え方では、イージーアスペクトは吉角でハードアスペクトは凶角と言われている。でもこういう分け方は現代人の心理を考える上では適切ではない。ちなみに0度、コンジャンクションはどちらとも言えない。

ぼくが思うのは、アスペクトは紛れもなくその人の個性、スタイルを表現しているということ。

たとえば土星からのハードアスペクトは、大分不吉な説明が本に書いてあったりもするけど、これも土星的な能力を発揮する上でのその人特有のやり方を表している。

ハードアスペクトの土星が上手く使えている人の安定感とかストイックさを見て、羨ましいと感じる人だっていると思う。

だから自分のホロスコープの中にあるハードな配置(誰でも一つや二つはある)にもっと注目して、それを活用するスペシャリストになるようなつもりで考えるといいと思う。

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