いまさら秋分図。首相の交代などについて。

マンデーン占星術に興味を持ちはじめました。マンディーンと書かれることもありますが、発音としてはマンデーンの方が英語に近いと思います。日本語では社会占星術と訳されるのが多いようです。

マンデーンでは四季図と言って春分(牡羊座0度)、夏至(蟹座0度)、秋分(天秤座0度)、冬至(山羊座0度)に太陽がイングレスした瞬間のチャートを出して三ヶ月分の予想を立てたりします。

現在は太陽は射手座にあるので、秋分点に太陽がある時のチャートが有効な時期ということになります。

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日本の首都は東京なので、日本全体の政治経済を見る時にはやはり東京の座標を指定してチャートを作るのがいいでしょう。

この秋分図の期間で首相が交代したのですが、今回はその経過を中心に占星術的に読んで見ます。

国のトップは天体でいうと太陽に割り当てられますが、国の看板のようなものなのでMCも重要です。MCは柔軟サインの双子座で変化しやすく、磐石とは言えない状況にあります。自民党の総裁選がメディアで盛り上がりを見せ、総裁候補者の討論会も盛んに行われました。これも双子座にあるMCの影響があります。

どこかで読んだことですが、情勢的に総裁に選ばれる可能性が低い候補は、討論会で現実的な実行可能性を無視して好きに理想論を振りかざすことができるケースもあり、MCに合のリリスは無責任な傾向を助長します。

菅前首相が辞任と総裁選への不出馬を表明したのは9月3日でした。これは秋分以前です。ソーラーリターン図は、3ヶ月程度前から影響が出はじめるといわれています。つまり1年=12ヶ月の4分の1の期間ですが、それぞれの四季図の有効期間の3ヶ月=90日を4で割ると22.5日になり、9月3日は秋分図の影響下に入ります。

MCの支配性の水星は冥王星とスクエアで、強制的な変更を暗示。菅首相は不自然な形で総裁選出馬を断念しましたが、冥王星は裏工作などを意味することもあり、表からは見えない政治的なやりとりが背景にあるように見えます。

ちなみに菅前首相の射手座の太陽は秋分図のICと正確な合になっていて、MCという表看板から退場して隠れた立場に退くことを示しています。

太陽、火星、水星は2ハウスなので現金給付などもテーマになりやすい。天秤座ということでは、公平性を重視した配分になることが求められます。大衆心理としての月は8ハウスで経済的依存傾向があり、山羊座の冥王星とスクエアで社会的混乱の影響を強く引きずっています。これらがMCの支配性の水星とTスクエアなので、国民の切羽詰まった要求に答えることを求められる政府という構図です。

太陽、火星の合は迅速な決断力ですが、6ハウスの土星からトラインなので感染症対策などの兼ね合いで遅れが生じる可能性がありえます。

感染症、パンデミックについていえば、やはり海王星を見る必要がありますが、ハードアスペクトはない。7ハウスに在室しているのですが、マンデーン的にはそもそも国の状況を表す図なので、7ハウスも他の国々との付き合いということになります。コロナウィルスは日本ではかなり落ち着いた状況ですが、ヨーロッパなどではまだまだ予断を許さない状況が続いていることもあり、それを他者を見るように意識しているという感じです。

自民党総裁選のことについて書くとなると、4人の候補者のチャートの比較とか、総裁選が行われた時のチャートを出さないといけないし、それは秋分図を読むこととはまたずれていくので、とりあえずこんなところで。そもそも総裁選自体そんなに注目されていたのかわかりませんが。

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