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映像番組「銀河鉄道の夜」感想

ふーん、そういえば宮沢賢治没後60年経ったんだっけ。

と、番組名を見ながら思った。そういえば、後輩の1人が、宮沢賢治がらみの名前のプラネタリウム番組制作会社に入ったはずだったな、と。

その会社で、後輩はようやく3Dがどうだ、とかそういうCGについての勉強をはじめた、と過去に話をしていたんだよね。

……まあ、俺がこういう感想を書くテンションで、その会社の作品をこき下ろした事が発端の喧嘩腰だったんだけれど。
3Dだなんだ、一般人のPCですら多少なりともいじれるようになって15年、それでようやくそういう話をしている会社がデケえ面すんな、って話だったんだけれど。

まあ、宮沢賢治好きっぽいその会社も、ついに3Dに手を染め始めた、という情報があったので、その会社の……つまり後輩にまた煽りを入れようかと思って見始めた。

ゆえに、番組の感想は「クリエイターの女性が初めて3Dに挑みました!頑張りました!!」というのを、後輩ではあるゆえ、頑張りを評価しつつのつもりでチェックしていた。

・アニメ調というか、いかにもな3D。
「オタクの会社はこういうのが苦手な人がいると忌避してたんちゃいますか」(←結局別のところが作ったのでこれはスルー)
「いかにもすぎて、こういう3Dを美しいとかいうのは個人的にはちょっと」
まあ、星だの宇宙だのと言っていれば勝手に共感する層が少なからずいるので、そういう声に惑わされずCGの自然さ、美しさを追求してほしいのだけれど。

・3D酔いしそうな不自然なゆらぎ
銀河鉄道のSLのタイヤの駆動部分の、タイヤを動かす腕?が逆光なのに明るすぎる。変な光の当たり方をしている。
初心者にしては頑張った気がするけれど、延々と見せられると3D酔いしそう。
「こういうのが嫌で3D導入してこなかったんじゃないの?」(だからチガウ会社です)

・途中で語りが不自然に入る
まあ、確かに長いお話をプラネタリウム番組の尺にまとめるためには仕方ない。
しかし、省略するために入る語りの度に、作者のことを「賢治さん」と呼ぶのは日本語として不自然。
こういう時の、関係者の名前呼びは敬称略がふつうじゃないかなあ。
電話で相手に対して上司を「さん」付けしなかったり。そういう日本語の基本からして違和感を感じるんだけれど。
少なくとも、客はプラネタリウムにたまたま来た客であって、宮沢賢治研究会の宮沢賢治リスペクトな人ではありません。
日本語の勉強から必要なレベル……
それゆえ、番組を聞いていても語りが安定しない

・音楽が……
イマイチいい歌とは思えなかった。
後輩に対してなら「これもしかして俺らの大学の後輩だったりする?」(後輩は音楽サークルと兼部)とかいうところなんだけれど、音楽やってます、みたいな適当な知り合いに適当に音楽付けて貰ったんかなという印象。
後輩がウチの大学の音楽サークル連中に頼んだんだったら、まあ初めてでそこまで手が回らんと思えば納得だったんだけれど。こういうタイプの音楽がつくよね、という雰囲気は壊していなかったから、それなら納得、だったんだけれど、これが一流の番組とは思えなかった。


以上、若手の習作としては合格点、改善点もいくつか提案できるなあ……

と思って見てたら、「KAGAYA」作品であることが判明。

だったらアレはダメな奴や。
巨匠ヅラしているのがアレは、あかんやつや。

というわけで、プラネタリウム入館料も含めて損した気分なんで投げ銭で取り返させて下さいサンキュー。この下に内容はないよう!!

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