FUSION投影感想 その8 FUSION番組

番組に入って、解説は大平貴之氏本人。この番組の構成はとにかくFUSIONのプロモだし、本人が出てくる方が、もっと語りの上手いナレーターにやられるより素晴らしい。

で、見せる星空は北斗七星~しし座が東の空に見えており、並んで北斗七星。この構図は、北半球中緯度帯→赤道直下南半球→北半球高緯度帯と投影場所が移り変わっても構図というか時間は動かず。FUSIONの別投影される星と星座のミックスが問題となりそうな4つの星座のウチ2つが見えている。

例えば、中緯度でみせた雲の流れは見事だったし、赤道直下のヤシの木の葉の揺れに合わせて消える星もよかった。高緯度の吹雪の描写も非常に丁寧な描写だった。ただ、赤道直下で見たい星空はもう少しだけ後の時間帯だし、雲ひとつない状態から吹雪くのに違和感もあった。

番組の構成、ここが見たい、という点では過不足ある気もしたが、FUSIONの星空をじっくり見比べて、そしてその機能の方を堪能する(プラネ内の『星空』ではなくて)という意味では、本人解説も含めて贅沢な出来。

番組に入ってからはFUSIONを堪能させてもらえてよかった。後は解説さえ……FUSIONを見に来た、という客がこれだけ多かったのだから、他のプラネタリウムとFUSIONの違いこそ解説すべきポイントだったのは間違いない。……まあ、それを見に来たなら言わんでも解かるというのはある。

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