星空TV 第162回 星座早見アプリと観望会

星座早見アプリは使えるか?
星座早見盤以上に、簡単に星座の位置は掴めるが
明順応してしまって、星の見え方に問題がある可能性
スマホ画面は狭いため、スマホを見ながらだと視野を広くもって星空を見渡すのが難しい可能性

星座早見アプリを使いながら、満天の星空を楽しむには構造上の難点はあり
もちろん、それでも入門用に役立つアプリではあるが
100点の体験を、という点で、観望会に来てもらったほうが
もちろんコストはかかるが、アプリ以上の体験を得て帰ってもらいたい

観望会のテーマの一つであり、アプリで対応が難しいのが暗順応
ここに気を配れば、観望会に来たほうがアプリよりさらに楽しめることに

30分かかるが、暗順応させればどこでもそれなりに星は見える
ディズニーランドで2.5等、東京埼玉県境の国道16号沿線で3等まで
つまり、暗順応きっちりさせれば、相当なところまで見える
各季節の明るい星座は線で繋げる

甲府の科学館、宇都宮の科学館あたりなら
多分、夏の天の川ギリギリイケる。
ただ、暗順応を完全にさせればの条件付き
かつ、最大に晴れた日でないといけない

条件のいい場所でも例えば冬の天の川ならギリギリ
少しでも明順応されるとツラい

つまり、30分の間、明順応させないための解説力が必要
星座案内が滞ると、ケータイに手が伸びる
特に最近は星座早見アプリがあるから……

星座早見アプリも便利な代物
星座早見盤よりは簡単に星座の位置を掴める
それだけに、客が使ってしまえば・・・

ってことは、観望会スタッフに求められる力量ってのはこれが一つのラインに
客にアプリを使わせない程度のトーク
自分が使う分にはええんよね
思い出しながらプラスアルファの話ができればいい、暗記しきる必要がない

その代わり、自分が明順応していても、暗順応している客に対応できる解説を
そのために自分のホームグラウンドでの見え具合を知り尽くす必要はあるかな

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