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ネジやスプリングの調整

ジャズマスターはサドルの固定用にスプリングを使用していますが、このスプリング部分でバズが発生したり、サドルやブリッジの高さを調節するネジ部分でバズが発生することが多いです。特にブリッジは構造が複雑なので、こういった問題の温床となります。

ギターを良く鳴らすために「固定するべきところはしっかりと固定する」「滑らせるところはしっかり滑らせる」という考え方に基づいて各部をチェックしてみてください。ブリッジ固定用のネジが緩くなっていないか、ペグを止めるネジが緩くなっていないか等、ネジ類のチェックは特にしっかりと行うようにしましょう。

特に振動を受けるペグやブリッジに使用されているネジは緩みやすいので、必要であればロックタイトのようなネジ止め剤を使用して固定させます。マニキュアのようなものでも同様の効果を得ることができます。

左の写真ではロックタイトをブリッジの高さ調節ネジとオクターブ調節ネジに塗布しています。綿棒等を利用した方が上手に塗ることができます。

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写真ではロックタイト243を使っていますが、強度が強すぎるため222の利用がお勧めです。動かなくなってしまった場合はハンダごて等を利用して熱を加えると復活することがあります。

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タミヤのネジロック剤もお勧めです。このようにして一本一本出しては引っ込め、という風に塗っていくと、せっかく決めたサドル高が分からなくなってしまうことがありません。

スプリング部分については、スプリング自体が伸びきっていたり縮みきっていないか確認して下さい。スプリングに遊びがあるとバズが発生することがあります。逆にスプリングが縮みきってしまってしまうとサドル自体が横に傾いたり、足が浮いたりという問題を引き起こします。

また、トレモロアームの根元にテープを巻きつけることで、ガラガラという音を抑止できることがあります。
ブリッジポストにテープを巻きつける場合も、同じ効果があります。RetroTonePickups製のFixing Bushを利用したり、Mastery Bridgeの金属スリーブを利用すればブリッジポストのガタつきは完全に抑えることができます。ただし、ブリッジを完全に動かなくするという考え方は、レオ・フェンダーの考えた可動式ブリッジの設計思想からは真逆になってしまいます。

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