サビアンシンボル 天秤座3度「新しい日の夜明け、全てが変わった」
全てのサビアンシンボルにおいて、3度は拡大していく様子を表します。3は1と2で構成されるため、1度と2度の流れを大きく汲んでいます。1=主体性=男性性=陽 と 2=受容性=女性性=陰。陽に触れて陰へ、陰に触れて陽へ、を繰り返して、新たな可能性を見つけて発展していくのです。
「3の倍数でアホになる~」ってギャグがあったように(笑)、『3』と言う数字は、昔から1つの区切りとされています。
例えば、物事は3週間継続したら習慣化すると言われますし、三位一体は3つがひとつにまとまることで物事を成し遂げる考え方のこと。古代ギリシャでは月の三女神(満ちていく月・満月・欠けていく月)という考え方もあります。
日本のことわざだと、「三人寄れば文殊の知恵」は三人が集まって相談すれば大きな力となる意味ですし、「仏の顔も三度まで」は寛大な人も過ちを許せるのは三度まで(=以降は変化してしまう)など。
このように、3度は1つの節目であり、何か大きなことが見込める度数なのです。
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天秤座1度で「こんな素敵なセンスを持った私と、あなたのセンス。2人で力を合わせて一緒に何かをしませんか?」とアピールし(積極性=陽)、2度で相手からの影響を受け取って(受容性=陰)、新しい自分・世界の領域が開かれます。
「私はこういうところが長所だろうな。こういうキャラを周囲から求められるだろうし、それで人間関係も上手く行くだろうな。」と考えていたけれど、思いも寄らない点を相手から褒められることは、実生活でもよくあるんじゃないでしょうか?
たとえば私の実体験として、「私は真面目に緻密に取り組むのが長所だから、いつも仕事を完璧に仕上げなければ。」と思っていたら、「ただそこにいるだけで安心する。接しているだけで癒されて元気が出る。」と言われて心底驚いたことがあります。
つまり、「私は何事も緻密に仕事を仕上げられる人間です!」とアピールしたのが1度なら、「ゆりかさんはいるだけで人に安心感と癒しを与えられるのが良いよね!」とレスポンスが来たのが2度。
もしもここで、「いやいや!私はそんな癒やし系じゃないです。真面目だけが取り柄のつまらん女です・・・」と壁を作っていたら、いつまでも"自分のことのみを捉える領域"から抜け出せませんが、「そっか。私はやすらぎを与えられる人なんだな。」と受け入れることで、自己理解が深まります。しかも、相手が私に求めることが、安心感や癒やしだとわかれば、より心に響く自己表現を行うこともできますよね。
自分が思う私の魅力(例:何事も緻密にモノを生み出す力)+相手が思う私の魅力(例:人に安心感を与えて癒す力)。この2つが合わさることで、今までとはまったく違う境地が訪れて可能性が広がります。
さらに天秤座3度は、主観的視点の自分と客観的視点の自分、両方のバランスが取れたとき、自分を縛る思い込みのフィルターから解き放たれることも描いているのではないでしょうか。
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多かれ少なかれ、私たちは思い込みや観念の中を生きています。自分を100%客観視することは不可能ですし、自分1人だけの力で、自分を完全に理解することは難しいでしょう。
つまり、自分の感覚だけで生きる世界は、周囲はおろか、自分のことすらも、実はちゃんと見えておらず、闇=夜の世界を生きているようなもの(だからこそ、牡羊座~乙女座では感覚が育つのですが)。
しかし、相手が教えてくれた自分像を受け入れることで、自分と周囲、世界の"真の姿"がクリアになり始めます。その様子はまさに、光が差して闇が晴れていく「夜明け」であり、より次元の高い、”真の自分”として生きる世界が始まるのではないでしょうか。
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