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「冥王星水瓶座時代」に必要なことを射手座満月のテーマから考える

先日23日・22時53分に射手座満月でした。


10ハウスでおきた満月だからでしょうか。今までの経験・スキルを今後の人生やライフワークに落とし込もうと意識を向けた人が多かったように思います(今すぐじゃなくても将来的にしたいことなど)。

10ハウスは、「最終的な職場」とよく言われ、6ハウスに比べるとどうも自分事にしづらい印象もありますが、上で書いた以外だと、「社会やコミュニティでずっと主流の基準」と解釈もできます。それがより具体的になると、職場のルールに責任を持つ・政府が決めた基準で社会を回す─などの表現になるんですね。

先日の満月は、射手座=自分が今まで信じてる研究してきたことを、10ハウス=職場・家庭の安定や今後のライフワークに役立てる展望を描くと同時に、射手座=自分の知見を高めるために、10ハウス=社会や職場のルールや多数派意見を受けとめる意味もありました。

この満月の全体感を簡単にまとめると、
月射手座-太陽双子座は物事を柔軟に受けとめて、自分を成長させ、人生の可能性を広げますが、一方で満月がいるハウスは月10ハウス-太陽4ハウス。物理的にも精神的にも安定を築くことを目的とし、その場が良しとする確固たる基準に従って、役割意識と責任感を持つことで、居場所を獲得する場面です。

射手座と双子座の性質を考えれば、場や相手の基準に合わせることは出来るでしょうが、月射手座は火エレメントのため、そこには明確な自分のビジョンも存在するため、ここで葛藤がおこります。

自分が信じる「こうやって生きたら幸せだ」という価値観と社会・職場・家庭の価値観をどう着地させるのか?

次の新月までわずか2週間のテーマではありますが、来月むかえる「夏至」のお題を見るに、今回の満月で直面したメッセージは、かなり重要なものになりそうです(夏至についてはまた来月に)。


そして、これは冥王星水瓶座時代を生きる上でも、心に留めておきたいことです。なぜなら、今回の満月図はアセンダント(ASC)水瓶座に冥王星がぴったり重なっているんですね。

先程の月射手座10ハウスとアセンダント水瓶座 冥王星合をどう結びつけるか?「コミュニティ意識から脱却して自分の未来図を徹底的に貫く!」ともモチロン解釈できますが、このあとの月相や夏至、26日にむかえる木星双子座期、今のドラゴンヘッド牡羊座/ドラゴンテイル天秤座期を総合的に考えると、もうすこし大人な視点が必要なのではないかと私は考えました。

⇊5/8〜6/6の月相の流れはこちらを⇊


どんなことでもそうですが、何かを否定するのは非常に簡単なことです。かなり辛口で言うならば、相手を悪者にしておけば何も考えずとも自分の正しさを証明できますし、周りとの結束も強まりますからね。

一方で、「水瓶座の時代」とは、特定の層が利益を独占することにアンチテーゼを投げかけることから始まり、それを皆で共有できるように、自分たちで新しい仕組みを作る時代です。(それがわかりやすく出たのがフランス革命ですね)

ここで大切なのは、ひとつの価値基準で物事を計るのではなく、それぞれの意見を採用できる体制を作ることです。そうでないのなら、結局は特定の基準がAからBにすり替わっただけで、組織やコミュニティとして、本質的に何も変わっていないことになります。

水瓶座の目的のひとつである、皆で利益を共有するためには、誰かひとりに偏らないよう、権限を個々に分配して任せる必要がありますし、また、その権限をきちんと扱うに見合った自分であることが大切です。

このことを考えると、かつて水瓶座の支配星は土星でしたが、天王星が発見された現代も土星の影響は強いように思います。何かを変革(天王星)するには、今の現実がどんな状態かを確認する(土星)必要がありますし、水瓶座の目的=個と個のネットワーク形成をするには、ある程度の組織力と責任感(土星)もなければ、それこそ無法地帯になってしまいますからね(天王星暴走の成れの果て)。


これらを踏まえて、満月に話を戻し、月射手座10ハウスとアセンダント水瓶座 冥王星合をどう結びつけるか?考えてみます。

今回のテーマ:自分が信じる「こうやって生きたら幸せだ」という価値観と社会・職場・家庭の価値観の着地を叶えるには、水瓶座の示す「お互いを偏見なく理解し、1つの目的を目指す」ことが必要不可欠─と解釈できるんじゃないでしょうか。

冥王星は問題あるものを破壊する力を持ちますが、もしかしたらその対象は、私たちの未成熟な水瓶座意識=革命だけを求めた分断意識なのかもしれませんね。

10ハウス=社会・職場・家庭の価値観や、多数派の意見、昔から言われてきたこと。もちろん、時代にそぐわないもの、思考が停滞しているものも存在しますが、その考えがずっと採用されてきた理由も必ずあるはずです。

自分自身の経験から「これが理想だ」という価値観を作りあげたように、組織やコミュニティ、多数派がその価値観を作るに至った理由を尊重する。

それによって、未熟な分断ではない、双方の良いところを引き継いだ、新たな革命を起こせるはずです。

そして、10ハウスをもうすこし俯瞰してみると、「ひとつの目標目的のために皆で力を合わせる場所」というのが本質であり、実は水瓶座とも共通しています。組織力を獲得することで、お互いを理解する力や観察力も育まれ、それが個と個を尊重したネットワーク作りへと繋がるでしょう。

今回の満月でフューチャーされた、射手座と双子座の好奇心・観察力・応用力は、そのまま木星双子座期に引き継がれます。満月のテーマや当時の出来事、気づいたこと、よく目にしたことをもう一度振り返って、これからの冥王星水瓶座時代=個々のネットワーク時代を生き抜くヒントをぜひ見つけてみてくださいね。



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