見出し画像

母の娘として生まれた理由。


「2023年牡牛座シーズン 星よみレター」をリリースしました。

8つの月相や日食&月食、水星逆行&冥王星逆行、木星牡牛座入りについて解説しています。お求めはコチラから!



私たち母娘の関係性は、自分の幼少期を振り返ると、「よく私の占い活動を容認してくれてるな…」としみじみ感じるほど、私にとってハードなものでした。

まあ、当時の価値観もあったでしょうし、私の口達者な性格とか、当時の母の若さとか、いろいろな要因が重なって、母からはけっこうコテンパンにやられていたものです。

先日ふと思い立って、母のネイタルチャートとトランジットを照らし合わせたところ、なかなかに転換期で、ここ1年の過ごし方が母の余生の充実度に関わるほどのもの。

これまで、自分のネイタルを中心に母との相性を確認したことはありますが、その逆は見たことがなく、現在、母が転換期にいることを含めて、私が母の娘として生まれてきた意味を何となく感じることができました。

そこで今回は、ここ最近、母の身に起こったことと、これから向き合うべきこと、そこに関係した私の役割をちょっと備忘録的に書いておきたいと思います。

母、30年に一度の自分固め

トランジット土星の洗礼

まずは母のネイタルホロスコープから現在の状況を。

出生時間が正確な分数ではないので、月やアセンダントは多少前後しますが、母自身の家庭環境を考えると、天体の配置はおおよそ合っているはずです。

母 出生図


現在、トランジット土星が母の太陽と重なり、さらに母の土星とスクエアを形成。母の太陽は1ハウス位置し、アイデンティティや人生の方向性を固め直すフェーズにいます。

土星は約30年で星座を一周するため、まさにここが正念場。この1年の行動が「自分らしさ」としてフィックスされるときであり、母が良い余生を過ごすために大切な年になるでしょう。

土星には努力を積み重ねる筋トレ的な作用と、過剰なものを整理する断捨離的な作用があります。どう作用するかはその人によりますが、母はおそらく後者。

それは母の性格や状況を見てもそう感じますし、海王星が8ハウスにいることも大きな要因です。太陽魚座の母にとって、海王星が位置するハウスは人生に直結します。8ハウスが表す親戚との関係性は、母にとって長年の悩みの種でしたし、私から見ると過剰にエネルギーを注ぎすぎているように感じていました。

一方で、母の土星は射手座で9ハウスに位置するため、広い視野で物事を見たり、難解なテーマに向き合ったりするのは、努力を要すること。実際にこれまでの母は、目の前の出来事や日々の暮らしに翻弄され、自分の思考回路から抜け出せないことがよくありました。(これは月獅子座6ハウスやドラゴンテイル双子座など、複合的な要素が絡んでいますが)

しかし、土星の年齢域に差し掛かり、2回目のサターンリターンを迎えた60前後から、私が生き方を変えた影響もあり、考え方も変化してきた模様。(私の変化を受け入れざるを得なかった…が正しいかもしれませんが笑)


そして今年、土星同士のスクエアを迎えて、自分を取り巻く環境も大きく変わり、いよいよ本格的に不要なものを整理する段階に来ています。

さらにプログレス月(黄緑色)とトランジット冥王星がピッタリ重なり、しかも12ハウスにいるため、今までの人生を総決算するかのごとく、やり残したことをやり尽くす、内面を丸ごとチェンジしたい感覚も高まります。

そして先程伝えたように、母にとって大切な海王星は8ハウスにいるので、精神的なベクトルを変えることがかなり重要になるでしょう。


天秤座満月とネイタル金星

また、母の金星は牡羊座16度に位置するため、先日6日の天秤座満月の影響をもろに受けたようです(オレンジの◯)。

牡羊座の金星に、トランジット太陽・キロン・木星が重なり、心の傷を刺激される配置。さらに、トランジット月は母の8ハウスに位置したため、ここでも親戚関係の問題に焦点が当たります。

実際にかなりうんざりすることが起きたようですが、先日の満月のテーマは、相手を通してありのままの自分を知ること。ましてや母の場合はネイタル金星と重なっているので、その出来事としっかり向き合うことが、母にとっての喜びや金銭面に影響を与えます。

トランジット土星とネイタル太陽が重なっていることも考慮すると、ここで親戚との関係性をしっかり整理して、自分の金星=喜び・心地よさ・美的感性を満たすことが、次の30年間の「自分らしさ」を形作ってくれる、と言えるでしょう。

私が母に与える影響

さて、前置きが長くなりましたが(笑)、ここからが私と母の相性についてです。今回は母のネイタルホロスコープを中心に、周辺に私の天体を配置しています。

母と私の相性図

まず、私と母はお互いのドラゴンヘッドとドラゴンテイルが正反対に重なっています。すごく簡単に言うと、母にとっての挑戦は私が心惹かれること、私にとっての挑戦は母が心惹かれること、ということです。

母はドラゴンテイル双子座なので、身近なところにアレコレ意識を向けたり、自分の頭の中にあるものをどんどん喋ることに惹かれるタイプ。

さらに、ドラゴンテイルは4ハウスに位置し、ICも双子座のため、家庭や家族との関わりにおいて、テレビの内容や流行っていることを話したり、情報交換したりすることを望み、安心感を得やすいのですが、幼少期はなかなかそれが叶いづらい環境だったようです。実際に母は、「結婚したら、皆で楽しくお喋りする家庭を作りたかった」と娘の私に言ってたので、よほどだったんだと思います。

そんな母の元に、月とドラゴンヘッドが双子座の私が生まれたのは、まさに必然であったと言えるでしょう。母は私を通じて、自分の言葉で語りたい欲求を満たし、それによって自分の存在を確認していてもいたんでしょうね。

ただ、私の月と母の土星はオポジションで向き合っているので、私と接するということは、自分の苦手意識と向き合う必要もあるということ(紫色の◯)。

また、双子座のルーラーである水星が、母の場合はキロンと重なるので、自分の考えを伝えることにコンプレックスを持っています。さらに少し離れていますが、リリスも重なるため、自分のこだわりは強いものの、それを語ることへの恐れはかなり強いはず。

そこに重なるのが私の水星。私にとって水星はかなり得意分野で、しかも目立ちやすい性質のため、私が立て板に水のごとく、言葉を紡ぐことで、母の傷を刺激してしまいます。

実際に私が子供のとき、母は私の言葉に強く反応して、かなり感情的になることが度々ありました。そして、大抵そういう時の私は、ちょっと小生意気に突っ込んだ会話をしていた時だったので、母からすれば「私はやりたくても出来なかったのに、この子は遠慮せずやってる…!」とかなりしんどかったと思います。

(おそらく当時の母は、そのイライラの根本原因が何なのか?わからなかったと思います…とまあ、こんな感じの内容を母にぶつけてたので、生意気な子供だったことは否めませんね笑)


そんな感じで、母は私の振るまいに傷をえぐられてただろうし、私も母から理解されない悲しみを感じて大人になりました。ただ、私が30を過ぎてから、ホロスコープを通じて、自分の気質(太陽/水星水瓶座や月双子座)を肯定し始めた頃から、私たち母娘の関係性は大きく変わってきました。

私は母との関係性に悩んだことがキッカケで、自己啓発や自己探求に興味を持ちましたし、そこから私の考えが整理されると、母も人生フェーズの変化と共に、考え方が変わっていき、私の自己啓発的な話を聞いてくれるようになりました。

お互いの双子座と水星がぶつかりあい、傷つけあった母娘関係でしたが、時を経て、それぞれの人生経験が融合し、母にとっては自分の土星/ドラゴンヘッド射手座が示すように、自分の人生をより良いモノにする視点や考え方を学ぶことができたのではないでしょうか。

そして現在、その土星にトランジット土星が干渉することで、より一層、視点の高い考え方に成長していく。母もそろそろ土星の年齢域を終えて、天王星が見えてくる頃なので、この辺で不必要なルールを手放し、より自分らしく突き抜けて進むことを娘として願っています。

(しかも天王星は蟹座29度なので自由な家庭・コミュニティ作りへ向かうという出来すぎ展開…!)



私の占星術の研究と発信に共感していただけたら、良ければサポートをお願いいたします!いただいた分は研究費用や活動のモチベーションアップに使い、さらに良いものをお届けしていきます。