見出し画像

アスペクトの洋書と『熟語本位英和中辞典』

今回は本のご紹介です。今回掲載の写真の"Aspect in Astrology"(Sue Tompkins)は、なかなか頼りになるアスペクトの本です。松村潔先生の『アスペクト解釈大事典』のような体裁ではなく、惑星、アスペクトの種類(今シャンクション、セクスタイルなどなど)と惑星の組み合わせ(太陽と月、太陽と水星などなど)は別の章に書いてあります。

説明の文章も興味深いですが、特筆すべきは惑星の組み合わせのキーワードです。このキーワードだけでもこの本は価値があると思います。英語があまり得意でなくてもキーワードだけ参照する(これも英文ではありますが)という使い方も出来ると思います。

熱心に学ばれた方や優等生タイプの方は中学生や高校生くらいに(いまだと小学生以下でもそういう人増えているかな)気づいているのでしょうが、英語というのは(本当はドイツ語やフランス語、イタリア語などでも)動詞と前置詞の関係を押さえて読解するということが大事ですね(私は中高生の頃を含め若い頃全然熱心ではなかったので、30過ぎてイタリア語を学んで気づきましたが)。先ほど紹介しましたアスペクトの本の火星と冥王星の組み合わせのキーワードの一つに"Fighting to the death"というのがあって、どういう意味か?死と戦う?死ぬまで戦うということか?と思いましたが、辞書を引くと"on"には「まで」という意味があるそうです。

動詞と前置詞を押さえるのに便利な辞書が岩波書店から出ている齋藤秀三郎先生の『熟語本位英和中辞典』です。"Fight to the death"には」死ぬ迄(死を決して)戦ふ。」とあります。"ing"はついていませんが、ちゃんと載っていました。たまにしか使っていませんでしたが、いい辞書です。但し昭和8年に出たものなので(手元にあるものは平成の時代に印刷されたものですが)ITの用語とか新語などは載っていません。今では、新字新仮名に改め(個人的には余計なことをと思いますが)現代の視点から註釈を加えた新版が出ています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?