Charles E.O. Carter先生ネイタルチャート

アラン・レオ先生とともに、現代占星術の重要人物であるCharles E.O. Carter先生(以降、カーター先生と書きます)、マーガレット・ホーン先生の"The Modern Text-Book of Astrology"には、カーター先生への献辞が記され、また、アラン・レオ先生の本とともに、カーター先生の本を読むことを勧めています。また、スー・トンプキンズ先生の『西洋占星術ハンドブック』にも引用され、カーター先生の偉大さを感じさせます。そこで今回は、カーター先生のネイタルチャートをご紹介します。

カーター先生のネイタルチャートです。アストロデータバンクに基づきます。コッホシステムにするなど表示は少し変えました。生まれる前の日蝕は乙女座の6度台(数え7度)でサビアンシンボルは「ハーレム」です。互いに依存する関係を利用して、非日常的な経験をしようとする意味があるそうです。神智学協会にいたそうですが、そういうことと関係がありそうです。

アセンダントは天秤座(これも人間感性や他者とのバランスを思わせます)で、ルーラーの金星は5室水瓶座で、ドラゴンテイルと合。5室魚座には火星も。表現することが人生のテーマだったのかなという感じがします。著作をいろいろ残されました。アストロウィキには戦後平和主義とありますが、魚座の火星は平和に熱心かもしれません。

太陽(サビアンシンボルは「予期されなかった雷雨」)と水星(サビアンシンボルは「美しい衣装を着た蝋人形」)は4室水瓶座で合。自由を好む性質と、占星術への適性などを感じさせます。また、家庭的な方だったのでしょうか。

1室蠍座に木星があり、7室牡牛座の月・バーテックスとオポジション、それらと太陽・水星がスクエアで、不動宮のTスクエアが出来ています。7室の月は奥様でしょうか。また、蠍座の木星は神秘の世界への広がりを感じさせます。このTスクエアは、占星術の研究にじっくり取り組む姿勢につながっているのかなと思います。

8室牡牛座に海王星、双子座に冥王星これらは、ノード軸及び金星とスクエアで、Tスクエアが出来ています。8室に海王星・冥王星が入っているのは、オカルティストというか、神秘の研究家としての性質を感じさせます。現象面としては戦争の影響ということになるのかなと思いますが、運命的に占星術にしろ神秘の世界に飛び込まずにはいられない状況・心境だったのではないかと思います。

また、海王星は12室天秤座の天王星とセスキコードレイト(これも運命という感じがしますが)ですが、12室の天王星はサイキックの意味もあるそうです。霊媒をやっていたかは知りませんが、やはり神秘の世界への縁を感じさせます。

9室双子座にカイロン(サビアンシンボルは「大きな古典書物」)蟹座に土星。カイロンは金星、天王星とともに風のグランドトラインを形成しています。土星は天王星とはスクエア。風のグランドトラインは水瓶座も入っているし、占星術には良い配置と思いますが、土星・天王星のスクエアはなかなかきつい葛藤かもしれません。

パートオプフォーチュンはMCと合で、社会に認められるには有利かなと思います。

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