1947年(昭和22年)6月8日、日本教職員組合(日教組)設立のホロスコープ

先日、三嶋大社で求めた暦を見ていたら、6月8日に日本教職員組合(日教組)が設立されたことがわかりました。時代的なことと星の配置が興味深いかなと思い、取り上げてみることにしました。特に称賛または批判することを目的としたものではなく、なるべく星の配置からくる印象を大事に読んでいきたいと思います。

OOB:月、水星、冥王星、リリス
HR:(太陽の上昇とともに昇る星)アルデバラン
HS:(太陽の上昇とともに沈む星)アルクトゥルス

1947年(昭和22年)6月8日日本教職員組合結成のホロスコープです。ウィキペディアの情報に基づき作成しました。時刻は分からなかったので、昼の12時で作成しましたが、こんな感じでいいような気もします。ところで結成大会は東京ではなくて奈良県の今の橿原市の橿原神宮外苑で行われたんですね。意外でした。

恒星の情報ですが、ブレイディ先生の説を参照するとアルデバランのHRは主義や信条、それに対する試練などを表し、アルクトゥルスのHSは新しい道、革新などを表すそうです。まさにぴったりですね。

設立前の日蝕は、牡牛座の28度台(数え29度)(5月20日の新月・日蝕)で、サビアンシンボルは「テーブルの前の二人の靴職人」です。新しいものへの憧れと古いものへの愛着という意味があるそうです(松村潔先生の解釈を参照)。まさに時代を表しているように思います。

双子座にドラゴンヘッドとベスタの合、太陽、天王星が入っています。教員の組合ということで、双子座にこのように星が入っているのはいかにもな感じがします。GHQの方針があったそうですが、占星術で選んだのかは知りませんが。天王星も入っていて教育の変革と言う感じがします。ベスタも入っているので守るものと変えるものと言う感じもします。

ドラゴンヘッドが双子座で、ドラゴンテイルは射手座。思想哲学より、基礎教育を優先するようにも見えます。日教組のせいかどうかはともかくとしても、時代的には学問や教育がつまらなくなった時代なのかなと、ノードの向きを見ながら思いました。またこの時代は終戦後ではあるものの講和条約も結ばれておらず、占領下にありましたので教育にもGHQの意向が反映されていたでしょう。

月は山羊座か水瓶座、獅子座の土星・冥王星とオポジション(的な配置)。時刻が分からないのでハッキリとは云えませんが、月は水瓶座のほうがぴったりくるかなとは思います。戦後の自由を求める空気とでも言いますか。権威主義的なものも残っているでしょうから、山羊座でも当てはまらなくはないとも思いますが。獅子座の土星・冥王星の合は時代の変わり目の一つの標識みたいなものでしょうね。獅子座は5室のナチュラルサインですが、初等教育は3室とともに、5室で見る見方もありますね。教育の変革期でもあったのでしょう。

水星は蟹座、牡牛座の金星とはセミスクエア、天秤座の海王星とスクエア、牡羊座のエリス(不和の女神)ともスクエアで、活動宮Tスクエア。射手座のドラゴンテイルとバイキンタイル。暮らしを守るための知性と言った感じか。火星と金星は牡牛座で、「贅沢は敵だ」から「贅沢は素敵だ」に変わった時代と言う感じがする。経済活動やこの世的な喜びに熱心で、知性はそのために使われるべきだというような価値観でしょうか。また、天秤座の海王星は他者と向き合うことへの希望や幻想、民主主義への信頼と言う感じがします。エリスとスクエアですから、それがまた敵を作ってしまうことにもつながっていたのかなとも思います。

蠍座のカイロンは獅子座の冥王星・土星とスクエア(冥王星とのスクエアは緩い)、月ともスクエアで、Tスクエア。木星は冥王星とは緩めのスクエア、火星・金星とオポジション。物質的あるいは性的な感じもする組み合わせですが、教員の組合のチャートですので、熱心なつながりとでも解釈しましょうか。(先生方がどうということはともかく)時代的には戦後の物質主義や快楽主義を表しているようにも見えます。

魚座のパラスは知性を通した共感でしょうか。双子座の太陽とスクエアです。いかにも教員の組合と言う感じがします。

今回は日教組設立のホロスコープを見ながら昭和20年台という時代を考えてみました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?