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冥王星が月や太陽にもたらす影響

時代を司る天体は、「天王星」「海王星」「冥王星」ですが、今日は冥王星についてのお話です。

冥王星が発見されたのは1930年。アメリカのローウェル天文台に勤務していた24歳の天文学者によって発見されました。天文学者の間では、この頃から冥王星の存在はにわかに広まっており、その名を「惑星X」と呼び調査を続けていたそうで、その最中の出来事だったようです。

けれど、冥王星があまりにも小さい惑星であることから、「惑星X」と断定することを懸念する人々もいました。

占星術に詳しい方ならわかると思うのですが、「惑星X」という名がついてもおかしくないほど、冥王星は熾烈でトリッキーな惑星です。

自分自身が壊れ、まるで別人のように覚醒する。そんなことは、長い人生で1度や2度くらい起こってもおかしくありません。とくに占星術においては、冥王星が太陽や月と絡む際に、冥王星の果てなきエネルギーに翻弄されてしまうことが多いように感じます。

どんな出来事にせよ、強制感が伴うので、「覚悟」がキーワードになります。自分の覚悟を試されるのですね。

冥王星が太陽や月に絡むとどうなるか

例えば、冥王星が太陽にハードな角度で絡むと、それは自分を取り巻く社会的な環境であったり、女性であれば旦那からの影響であったりします。

2021年7月現在は、山羊座に冥王星が滞在しています。よって、太陽星座が蟹座の人は、おそらくここ数年の間で冥王星の180度の影響を受けた人が多いと思います。(後半度数の人はまだピークを迎えていない人もいます)

私の母も蟹座ですが、昨年、父が脳卒中で倒れるという事件が起こりました。こういうふうに、周囲からもたらされる出来事によって自分が振り回されるといったことが起きやすいです。

若い方であれば、旦那が倒れたことで自分が働かなくてはならない状況になったり、勤めている会社が倒産したりといった出来事です。

他には、離婚や転職なども十分にあり得ます。ただ、悲しいことばかりではなく、コンジャンクションにおいては仕事での成功や想像以上の昇進なども経験する人がいます。

太陽が社会面の変化だとすると、月は精神面の変化です。感情の振り幅が極端になったり、人生へのリセット願望が強まったり、強烈に誰かや自分を批判したくなったりするかもしれません。

身近な人の「死」を経験する人もいます。自分では「選択できないこと」をもたらすのが冥王星です。

また、体調の変化が起きて今の生活を見直せざるを得なくなったり、介護を通して母親との課題が炙り出されるかもしれません。

月に冥王星が乗ったときに、実家を出て一人暮らしを始めたという人もいます。

この時期は、状況が変化しても焦らない

この時期は、転職をして何かを始めようとしても、一生これを続けるという決意を固めるのは尚早に思います。

「破壊と再生」を繰り返すのがこの時期の特徴だからです。始めるのはいいけれど、いつ何が起きてもいいように、柔軟に対応していかなければなりません。

そして、強制的に「手放し」が起きたとしても、それに執着しないことです。その執着を手放せたとき、あなたがずっと抱え続けてきた「恐れ」や「不安」がようやく昇華され、冥王星の課題は終わります。

でも、「不安」や「恐れ」から行動を続けようとすると、冥王星の破壊はまた訪れます。自分に嘘をつかないこと。この覚悟が本当に大切です。

冥王星がいるこの時期は、私たちの潜在意識を炙り出してくれます。

ネイタルチャートで太陽と冥王星の角度を持っている方は、とくに180度においては、常に切迫した焦りのような感覚が生まれた時から装備されています。経営者にこの太陽と冥王星のオポジション持ちが多いのは、自らに厳しい課題を課しやすく、濃密な時間を過ごそうと努力するからだと思います。

星のせいにして、心が楽になることもある

理不尽な環境や誰かの言葉によって、私たちは心が傷ついたり、泣きたくなったりします。でも、それによって大切な人や自分を責めることは生産的でしょうか?私は、それは誰の得にもならないと思うし、こういうときこそ星のせいにしてもいいよなぁと思うのです。

ホロスコープでは天文暦という天体の動きを記したものがあります。アストロディーンストで無料で出せます。

ぜひご自身のネイタルチャートを見て、星の動きを確認してみてください。

分からない方は、無料鑑定も行っていますので、この機会に星の世界に触れてみてください。

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