サビアンシンボルの活用

 サビアンシンボルは占星術師はもちろん、そうでない方にもお使い頂けます。占星術師においては、特定のホロスコープにおいて惑星、カスプ、アラビックパーツがどのように機能しているかについての理解を深めたり、意味を広げたりするために、頻繁にこのシンボルが用いられます。最も一般的には、ホロスコープ上の太陽、月、アセンダントを解釈するために使用されることが多いようですが、どれを解釈するのにもご使用いただけます。

※本記事は、占星術師みゅしゃ著の「新訳サビアンシンボル」シリーズの抜粋になりますので、本をお読みいただいたほうがお得かもしれません。


サビアンシンボルの調べ方

 ここでは、読者の皆様の中にはホロスコープを見たことがない、そもそも、どうやってそれぞれの惑星のサビアンシンボルを調べたらいいの?という方もおられると思いますので、簡単に調べる方法をご紹介しておきます。
 さくっとホロスコープ作成という無料でお使い頂ける非常に便利なサイトがございまして、このサビアンのページ(http://nut.sakura.ne.jp/wheel/sabian.html)から、ご自身の出生時の日付、時間、場所を入力して「作成」ボタンを押してください。そうすると、なんと親切に太陽から冥王星までの、その日、その時間、その場所のサビアンシンボルが出力されます。他にも普通のホロスコープと呼ばれている占星術チャート(天体同士がどういう関係で、どの位置にいるかがわかる図)なども、会員登録なしで利用できるのでおすすめです。

 ここで、ある天体のシンボルを読むとき、サビアンシンボル単独で意味を解釈しないようにしましょう。シンボルは、その天体が持つ意味を通して、フィルターにかける必要があります。例えば、太陽のシンボルであれば、その人の人生の目的や現在意識として解釈します。各天体の意味を簡単に掴むためのサビアンキーワードを次に記しておきます。

太陽   ・・・目的、顕在意識
月    ・・・フィーリング、インナーチャイルド
水星   ・・・知性、ものの見方
金星   ・・・美的感覚、獲得力
火星   ・・・主体性、行動特性
木星   ・・・夢中、感動
土星   ・・・感受性、試練に感じるもの
天王星  ・・・独立心
海王星  ・・・道徳観、義理
冥王星  ・・・執念、固定観念
地球   ・・・潜在意識、無意識

 最後にこそっと記載した地球というのは、筆者はわりと重視していて、これは天動説の考え方から生まれたもの(西洋占星術は地動説)で、その人の潜在意識を表します。パッと求めてくれるシステムが今ないので、求め方だけ簡単に紹介すると、太陽の星座の真反対の星座の度数がそれになります。牡羊座3度だとすると、天秤座3度です。牡羊座・天秤座、牡牛座・蠍座、双子座・射手座、蟹座・山羊座、獅子座・水瓶座、乙女座・魚座がそれぞれ対になっています。顕在意識が10%であるのに対して、潜在意識は90%あると言われています。太陽や他のサビアンについては自覚があったとしても、地球のサビアンシンボルは無自覚なことが多いけども、他人に多くの影響与えているので、知っておくと良いと思います。潜在意識の領域をコントロールできると強いです。まずは自覚することから始めてみるとよいでしょう。

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