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熊田亀次郎氏の事




 藤井寺市惣社にある古代〜中世の複合遺跡「国府(こう)遺跡」の中で異様に目立つ、衣縫廃寺の塔礎石の上にコンクリートでやたら雑に引っ付けられて建てられた「義侠熊田氏」の石碑、やはり気になって調べた人がいるようで、そのブログによれば明治時代に今の近鉄道明寺線である当時の河陽鉄道の土盛工事を請け負っていた熊田亀次郎氏が、困窮していた地元の小作農民に土木作業の仕事を周旋し、そのおかげで財政的に潤った農民たちが熊田氏に感謝し建立した物だそうです。


 実際「熊田亀次郎」で検索すると、当時の工事請負業者にその名前が記載されています。
 また道明寺天満宮の玉垣と、神牛像にも寄進者として熊田亀次郎氏の名前が刻まれており、藤井寺の地元有力者であった事が伺えます。

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