久しぶりに大学に登校したら、エントランスに大型の油画が飾られているのが目に入った。芸術系の学科の卒展らしい。学生一人につき、やや小型の習作と、完成作品の二つがそれぞれ掛けてあった。まだ在学生であろう彼女たちの存在がぼんやりと透けて見える。卒展には、独特の心地よい生々しさがあった。

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