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【九星気学】十月の月運予報

10月の月運予報です。10月8日寒露の日からスタートする運気を九星別に予測いたします。

土用は年に4回 季節の変わり目

10月は戌月土用月です。土用といえば、季節の変わり目。秋から冬への移行期です。節目には節目にふさわしいことを意識して行うことが肝要。いよいよ一年のなかで一番陰極まる冬へと移行する土用です。
易の卦は64種類の物語のなかで吉凶を教え、これからどうするか、どう立て直すか、何を予測して動くかなど読みとる書物。その中に大吉を表す「元亨利貞」という言葉があります。元=大いに、亨=通る、利=判断して無駄を削ぎ落とし、貞=正しきことを堅く守る。
ざっくりいうとそのように心がけて行動するといいよ!ということなのです。これは、春夏秋冬に対応しており、春には春の行動を、秋には秋の行動を順序よく実行することが大変良い(大吉)というわけです。秋から冬へ移行する大きな節目である10月戌月の土用は、よりストイックに自分と向き合ってマイルールやマイスタイルを確立していくとき。
陽の季節である春夏は、積極的に新しいことにチャレンジし、可能性の種を蒔きます。自分のなかにじっとこもっているよりも、外の世界で何が起きているか、好奇心のそそられるほうへ出かけて行くことがとっても大事。春夏で経験したことをベースに自分にとって何を続けていくか、何を削ぎ落とすか、真剣に向き合うのが秋、8月9月そして10月前半です。いいも悪いも、春夏にかかわったことの結果を手にしたとき、果たして自分の奥底にある核の部分が喜んでいるかどうか。または辛かったけどいい勉強になったと納得できるかどうか。
本当に善悪、正邪の別ではない、本質または魂と語り合う時間が必要なときです。その中から自分の定番にすることを見出し、それを守って続けて行くことが11月立冬からの使命となります。10月は「定番にする」「これを続ける」ということを取捨選択し整理しておくことが必須なのです。
また義理人情が上辺でなく本当に通じ合う相手とつきあっているかどうか。お互いの利益だけで繋がっているのはそんなに長くは続かないつきあいです。ビジネスでのつきあいを否定しているわけではありません。自分のなかで、プライベートのつきあいか、利益を追究する仲間であるのか、また恩義があって仕えているのか。静かな自問の時間を持つことが役に立つと思います。戌月の土用にぜひモノも人も選別して、ベストのラインナップを作り上げましょう。土用月は年に4回。ただ単に季節の変わり目なので、土を触ってはいけない、とか、自然のレジャーに気をつけよ、とか、感情のコントロールに気をつけてイライラしたひとには近づかないように、とか、注意事項はたくさんありますが、節目を上手に意識して、起動修正に利用したり、心身の断捨離に利用するなど建設的に過ごすことが可能なのです。

六白中宮は今年の要

10月の中宮(チュウキュウと読みます)は六白金星。六白金星は地中から掘り出した鉱物を叩き上げ研磨して人間が使う道具に変えるということを象徴しています。大きく変化するための環境を乗り越える強さ、ホンモノになるための積極性、白熱する闘志、など手抜きするという生ぬるいことは一切受け付けない星です。また家族の中では父性、大黒柱を担当し、会社でいえばトップを担当しているため、自分が一家を支える場合は自分の生き方、自分が支えてもらう立場であれば、自分と後ろ盾になる人物との関係性がクローズアップされます。プライベートというよりもより公的な働きかけ、社会的な貢献にスポットが当たりますので、些細なことでも「よりよくするためにはどうするか」と誰もが考える時でもあります。
2021年の年盤は六白金星が中宮ですので、年盤月盤ともに、六白金星が中央で采配を振るう要の月とも言えます。太陽のように平等に熱を与えるリーダーが活躍する時期。各星にとっても今年一番の勝負どころとなるでしょう。

10月の天地の気は戊戌

天の気は陽の土である戊、地の気も陽の土の戌です。自己の立っている大地に気が宿り、基盤の状態はどうなのかと問われます。戊(つちのえ)はクサカンムリをつけると「茂」という字。天の気は繁茂する樹木のように成長を促します。太陽に向かって1mmでも背を伸ばしたいと頑張る人に天の応援がつきます。天の気を受けて地の気が働くのですが、地の気は「戌」(十二支のイヌ)。戌は「滅」という文字からきていて、今手にしているものを滅するという働きとなります。目的(できれば普遍的かつ公的な)があってそのために削ぎ落とす。例えば断捨離はもちろん、成長するためにくされ縁を切ることや信じていたルーティンを省いて時間やエネルギーを更新することなど一度痛みを伴う手放しが不可欠。
「鬼滅の刃」という漫画作品でいえば、世のため人のために鬼を退治する鬼殺隊の精神のようなものが六白金星の核を成しているのです。鬼殺隊は国の機関でもなく私設の組織ですが、人間を喰らう鬼を滅するという使命のみで厳しい修行を乗り越え、鬼との戦いに挑みます。「世のため人のため」という大きな志しを基盤にした行為といえます。またエゴが肥大化した状態を鬼に擬えると、現代でも鬼退治は継続事項です。個人の利益、家族の利益だけにとどまらず、より全体的な目的、全体的しあわせを思って行動することが優先すべき時だといえるのです。
だからこそ、政治の分野、国レベルの問題、地球規模の問題がクローズアップされ、より純粋な精神力で明るい未来を目指すための基盤づくりが必要なのです。
ちなみに年運の天地の気は辛丑。ここが一年の基調と10月の空気感の違いとなります。

それでは各星の予測です。


【一白水星】引き続きとてもとても忙しい。黒子として影で働きたい一白にとっては試練の連続かと思うような状態です。強いスポットライトが煌々と自分を照らし出しているからです。人前に出ることはもちろん、人のお手本になること、リーダーに助言し、判定を下す役目が廻ってきます。もともと冷静で人より細かく観察する能力を持っています。堂々と不正を暴き、浄らかな精神力を発揮してください。このとき保身や計算は手放しましょう。より純粋な真心が大切です。

【二黒】素直な気持ちで司令を受け取っているかどうか。素直になるということは、自分流を極力手放し、家族や自己の保身を捨てて、サレンダー(身を投げ出すこと)ができるかどうか。自分の心や頭の中を空っぽにして、天の司令を丸ごと受け入れることが急務です。二黒の滅するものはあまりにも大きい。それはこれまでの経験して培った知識であり、細やかな動きで獲得した人間関係だったりするからです。物を集めることが得意な星ですから、収集したものの整理から始めることをオススメします。


【三碧】夢や希望が原動力の三碧ですが、今月、そして今年は、4%の顕在意識で考え出したことではなく、96%潜在意識に眠っている願望を引き出すために、抽象的、普遍的な目的、大きな野望を抱き、自然の摂理に従って進めていくことが肝要です。そのために自分の利益や家族の利益に軸足を置くのではなく、大いなる存在の一員であることを自負して行動することで道が拓かれます。アクシデント、トラブルを畏れながらも目の前の仕事をやり遂げることで、難局を乗り越えます。
簡単に考えずに社会や地球の未来のために目標設定しても大袈裟ではありません。


【四緑】朝日を昇らせることは人間にはできません。ところが気学では「朝日を昇らせる勢い」という表現をします。天動説ではなく地動説が信じられていた時代の捉え方と似ています。それくらい四緑にとって自発的に物事を発展させていく勢い、新しい一日を始める力があります。しかも難しい課題が目の前に置かれています。今年の積極的な働きかけは来年以降影響を及ぼしていきます。それだけでなく、周囲の人々にとって、四緑の前向きさ、未来志向、チャレンジ精神に元気づけられるのです。表にも裏にも混沌とした状態を整えていく役目と新しい扉を開ける役割を果たしてください。


【五黄】ピンチに強い星ですが、一度破壊したり、壊された時、人知れずダメージをそのまま呑み込んで凹みます。凹んだ時、近くにいる人に助けてと言えているでしょうか。負のエネルギーは静かに立ち直りを遅くします。ではダメージを一人で処理すること、何が不都合なのでしょうか。自分さえ我慢していれば、いずれ持ち堪えられなくなります。無意識そうに沈澱したダメージは、同じようなことを引き寄せては傷を深くします。今年は一人で頑張りすぎることは建設的ではありません。裏事情に詳しい一白やまとめる力のある四緑的なひとと協力して重荷を分散させてください。


【六白】個人の強さはどこで発揮するか。個を鍛錬し磨き上げることに余念のない星です。実は自分だけの力で難局を乗り切ることができる自信があります。しかし今年は全体が見渡せます。適材適所を見抜いて、各星に活躍してもらうようなリーダーシップを発揮しましょう。自分ひとりで取り組んだ方が早いかもしれません。ところが自己の利益、私の理想を手放したとき、自分でも驚くような力を発揮できるのです。個人の領域を一歩出て、社会規模や地球規模の視点を持ってみるよい機会なのです。

【七赤】計算を捨てることができるかどうか。利に聡い星であり、サービス精神旺盛で、家族や友達想いな小回りのきくタイプです。が今年はちがいます。責任のある立場になったり、だれかを養うことになったり、という大黒柱の役割を果たすチャンスが巡ってきます。今までの自分を捨てて、勝算のあることだけを選ぶことをやめて、あえて大変な任務を引き受けることで、大きく始まることがみえてきます。自分の見ていた未来に死角があるとしたら、自分の役割を過小評価しているところにあります。結果を恐れず大きな志しを持って進んでいくときです。


【八白】結果、成果を得た後どこで活用するかを考えます。日頃お世話になっている周囲の人へ、支えてくれている家族やパートナーへお裾分けしましょう。いつもより援助の金額を大きくしたり、寄付なども率先して行ってください。自分の中で、また家族や近しいひとだけで分かち合ってきたひとは、もう一つ外の輪にいる人々にお裾分けしてください。貯蓄や保存することは将来に備えて有効な行動です。がその前に、困っている人がいれば手を差し伸べて。自発的にお金を回そうとすればするほど、雰囲気は好転します。生きているお金の使い方を学ぶ時です。


【九紫】大きな物質的な変化の時です。住む場所や家の中の変化から、社会的立場、役職の変化、それらに伴う人間関係の変化に遭遇していると思います。九紫は出会いと別れを繰り返すドラマティックな人生です。その中で感性を磨き、人との物語を育んでいきます。今年、来年にかけては、社会的な立ち位置はどこか、誰を師匠にしてついていくか、自分の社会での探究すべき課題は何か、真剣に考え選択していく時なのです。個人の好みではなく、求められることをよく吟味して最大限の力で応えていくのです。個の枠を超えた九紫は怖いモノしらずです。

まとめ

年盤と月盤が六白金星中宮で重なるひと月です。それだけ、ホンモノであるか、強く白熱しているか試されます。九星のなかで一番完璧を求めて自己鍛錬する星です。その六白が世の中の中心に座しているということは、誰にとっても真剣に自己を磨き上げるチャンスでもあるのです。表面だけ繕っていたり、なあなあの関係性の中でほどほどの出力で生きていれば、何かしら愛の鞭が入ります。とくにビジネスにおいて、社会活動に置いての不正や不満(不満足感)を正すようなアクシデントは起きます。世の中のシステムで依存しすぎたり、不公平であるところにはメスが入ります。企業はとくに注目しておきましょう。ストップがかかった時、初心に立てた志しは何か、そこからどの方向へ伸びてきたか、反省して修正することができる企業やトップは必ず復活します。公の立場、抽象度の高いところから、全体を見ることができるか、人類にとって何が大切か見極める時間にしてください。

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