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ホラリー占星術はYES/NOで答える質問に限定すべきですか?

Q. ペトロス先生の本(「ホラリー占星術」太玄社)では、ホラリーはYES/NOに答えるべきとあり二冊目の「Horary Step by Step」でもその様に強調されていました。やはりYES/NOに拘るべきでしょうか?

A. 誰もがYES/NOに拘る必要はありません。でもできるだけYES/NOに答えられる様にしてください。
(この質問は「ホラリー実占のとっかかり 第3期」の受講者さんからいただきました)

まず前提として、ペトロス先生の主張はプロのホラリー占星術師、もしくはプロを目指す人に向けたものです。そして、その真意はお客さまにとって、役に立つか分からない不明瞭な情報を伝えるべきではない、というペトロス先生の方針にあります。チャートから色々な情報を象徴として受け取れるが、占星術師は問われたことが起きるのか、起きないのかを伝えることが最重要という姿勢です。

「ホラリー占星術」(太玄社)には、こうした説明がないため「YES/NO以外には答えてはいけない」とも読めてしまいます。2024年4月刊行予定「ホラリー占星術ガイドブック(仮)」にはこうあります。

あなた自身の質問は自由に読んでください
「でもクライアントのお金で探偵や脚本家ごっこをしてはいけません

正直なところ、誤魔化しのきかないYES/NOの回答は占星術師にとってはプレッシャーです。慣れるまでは緊張します。でも、答えられる様になると、簡単には説明ができないほど得られることは大きいです。
たとえば、YES/NOに答える前提に立つことで、質問に対する感度は否応なく上がります。曖昧な質問や、不明瞭な質問意図を立て分ける基準が明快になるためです。
ホラリー占星術は術師が質問を完全に理解した時点のチャートを作ります。もし質問の解像度が曖昧なままに進めれば、読み筋も答えも不明瞭な方向へと進んでいきます。ところが、YES/NOを出す位置に立つことで、視界と思考は明瞭になるのです。YES/NOが薄っぺらな占星術解釈へ導くと誤解しないでください。実際には逆のことが起こります。

原題「Horary Astrology Step by Step」の翻訳本です。4ステップでホラリーチャートを読み解くガイド本です。2024年4月刊行予定

55の鑑定チャートには判定までの手順が書かれています。「占断事例集」「過去問題集」に相当します。2022年3月刊行

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