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魚座の強さ

「そう、大変だね。頑張ってね。」

いつものお決まりのパターンで、彼女からの
お仕事の愚痴の電話を、こう締めくくって切った。

彼女は、ひとしきり自分の置かれた状況を嘆いては、

「私がもっと若かったら」
「私に何か才能があったら、とっくに仕事を辞めてたのに」

と続くお決まりのパターン。

多分 自己啓発本や、起業を目指す人などからすれば、こんな言葉はご法度だろう。

「一歩を踏み出さなければ、現実は変わらない」

至極 当然なそんな言葉が 真っ先に思い浮かぶのではないだろうか。


「現実を嘆いてばかりでは現実は変わらない。さぁ、一歩を踏み出そう!」

そんなことを言いたいわけじゃないので、できれば最後まで読んで頂きたい。

彼女の置かれた立場はハードかもしれない。理不尽で辞めたくなるのも理解できなくもない。
数年間を共に働いた私は、あっさりと辞めて起業してしまった。

星読みに出会ったから辞めたのではなく、辞めると決めたから星読みに出会ったのだ。


「あなたにはやりたいことがあったから、いいよね。」とも言われたことがあるけれど、順番は逆で、辞めたかったからやりたいことを見つけた。

多分 実際に物事の順番は、次が現れたら手放そうじゃなくて、手放すと決めたから現れるんだと思う。

で、「もっと若かったら」と言う彼女も私も、あれから確実に歳を重ねている。
「もっと若かったら」と言葉を発した瞬間から、今よりも若さはどんどん遠のいていく。

(そんなこと言わずに、本当に嫌だったら行動してみたらいいのに。)

辛辣な私は心の中で、そう思った。
いや、以前はそう思っていた。

でも今は違う。彼女は強いと思う。

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なぜなら彼女は太陽魚座。

受け入れる強さを持っている。
どんなに理不尽な中でも飲み込んで受け入れていく強さ。
状況や人に流されていく強さを持っている

昔、私が始めて宝石業界に足を踏み入れた時に、お局様的な人がいて、時々 火がついたように怒りだすので周りの人は辟易していた。

なのにスタッフは皆、優しい人ばかりで陰でこそ煙たがったりはしていたが、表だっては争う様な素振りも見せない。

でも当時、火星期だった私は彼女の理不尽な要求には真っ向から対決することになる。
ヒステリックに喚き続ける彼女の要求には、静かにNOを出し続けた。
宝石の知識すらない新人のくせに。


★年齢域によって人は変わる


私の火星は火サインで強い。
正義の(独りよがりだったとしても)為なら一歩も引かない。
こう書くとあまりにもカッコ良すぎですね。ただ頑固に燃え続ける星座なのです。
とかく36~45歳頃までの火星期は、熱くて燃えやすい。

おおらかな木星期


今や木星期に突入した私は、闘うなんて滅相もない。闘うエネルギーも、もはや使い果たした。
大抵のことは軽くスルーするか、受け入れる。関わりを極力持たない様にする術も身につけたし。

おおらかになるのは木星効果。
細かいことは気にならなくなるのは恩恵だけれど、「恥ずかしい」感覚もなくなって、どんどんおっちゃん化(女性だけどね)していくのも木星期。

大抵のことには動じなくなるものだ。

些細なことは気に病まなくなるから、40代は楽しいよ。こんな言葉を一度は聞いたことがあると思うけれど、きっと木星期を指しているのですね。


ちょっと話がずれたけれど、若かりし頃の狭量な私には見当たらなかった、受け入れてなお、その状況や人を存在させることを許すことができる。
これが魚座の強さだと思う。


嫌だと言いつつも流されて、そして流れていく。これも強さではないだろうか。

★ありのままを受け止める強さ


受け入れて流されることを許す強さ。
理不尽でやるせないことさえも、まるまま受け入れてしまえる「しょうがないよね」は、決して意気地がないことだとは思わない。


嫌だと思えば、飛び出すか叩きのめすか(若い頃ね)しかなかった私にはない資質。
何とも尊いものじゃないか。

ポジティブに行動を起こし続けることだけが、素晴らしいことでもない。

★みんな違う

みんな違う。その人なりの星座の性質を持っている。

占星術は、その人に対する違う見方を与えてくれる。私にはない魚座のもつ包み込み許すという強さに気づくことができた。

そういえば彼女、誰もが「何なんだ、あいつ!」みたいになる人に 本気で怒った後も 、案外後でフツーに話してたな。
私なんて、完全に心のシャッター閉ざしてたのに(笑)
魚座さん スゲェよ。

なので、いつも電話の締めくくりは、心からの「大変だね。頑張ってね!」になる。
本当に心からのエールを込めて。


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