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5か月ぶりの投影

COVID-19の拡大の影響で2020年3月1日を最後にプラネタリウムの投影を休止していた平塚市博物館ですが、一昨日(同年8月8日)に感染症対策を施したうえで投影を再開しました。

8月は事前予約制(当日予約不可)で定員は5組最大25人、前後は一列おきに配席し、各組に一列ずつ割り当てました(つまり列指定)。
ドームの扉は完全には閉めず、光漏れが気にならない程度に開け、空調の運転と合わせて換気に努めています。
観覧者には検温をし、アルコールによる手指消毒とマスクの着用をお願いしています。もちろん投影終了後には座席も消毒しています。
投影は一日一回のみで、通常よりも短い40分間となります。当館はドーム径が小さく、かつ建物が古く換気能力も十分でないので、現状、これが精いっぱいですね。

で、私自身はというと、2月29日以来5か月以上ぶりに、昨日、投影を担当しました。オンラインで大学の講義を行っていたり、ツイキャスで星座の話をしていたり、ウェザーニュースさんの特番に出演したりしていたおかげで、声が出ない、頭が回らない、ということは”あまり”ありませんでした。でも、完全ではないですね。リハビリは必要です(^^;;
投影で気がついたことを、備忘も兼ねていくつか書いておきたいと思います。

まず、初めてマスクを着用して投影したわけですが、話しづらいことこの上ないです。話しているとどんどん落ちてきて鼻が出てしまいます。そして常にではないですが眼鏡が曇る…。マスクの種類によって使い勝手が変わるようなので、いくつか試してみようと思いますが、きっと息苦しさは変わらないでしょうね…。当館のマイクは固定式(吊り下げ式)なのでフェイスシールドは向きません。当面マスク着用で話すしかありませんので、なんとか改善したいところです。
加えて、観覧者の発声(会話)がなかなか防げません。会話は控えてください、とアナウンスはしますが、まずお子さんは盛り上がって、良くも悪くも大きな声で反応してくれます。さらに満天にしたときの感嘆の声は大人でも出てしまいます(通常であれば、むしろその声を聴くことが投影者の快感にもなるわけですが・笑)。マスク着用はお願いしているし、前後は一列おきだし、まぁ、仕方ないかな、とは思うんですけどね。
そうそう、事前予約制ということを利用して投影内容のリクエストを受け付けているのですが、皆さん意外と控えめ(?)で、あまり無茶ぶりはきていません(笑)「夏の大三角が見たい」とか「火球の話が聞きたい(これはさもありなん)」とか…NEOWISE彗星(C/2020 F3)や火星についてもリクエストがありましたね。

まだまだ投影を再開したばかりなので、これからいろいろと問題が起きてくるかもしれませんが、とりあえずは無事に再会できてよかったです。大手を振って皆さんに来てくださいと言えない状況ではありますが、機会があれば、イレギュラーな現状もぜひ体験していただければと思います。

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