ASTROSCOPE かんわ1

注意

このノートには
・個人的な体調の話
・トランスヘイトの話
が出てきます。
Allyです。トランスヘイトに反対します。
Trans Rights🏳️‍⚧️

あらすじ？

感謝

前回から二度も更新が空いてしまった。

この二か月は、今までの生活で出たひずみのすべてをリセットするための時間だった。関係各所の方々に多大なる迷惑をかけ、あるいはご心配をいただき、本当に申し訳ない。特にここ半年ほどの間で何度か失神しており、近くにいた人々の助けによって生きながらえている。毎回、「突然倒れてショックを与えてしまい申し訳ない」気持ちになる。

しかし毎度、これは場所や人々を問わず助けてくださる方がいらっしゃる。手を差し伸べてくださったすべての方になんとお礼を申し上げたらよろしいか、意識をなくした後で介助をしてくださった方、助けを呼んでくださった方、命を助けてくださり本当にありがとうございました。

今年に入ってから、こうした状況が改善されず通院やカウンセリングを始めた。そして集団生活の中では見つけにくかった症状についてもわかってきた結果、思っていた以上に自分の健康状態が悪かったため休養に入ることになった。
諸々の調子が落ち着かず、今月も体調がどん底からのスタートだった。

こうした個人的なことだけでなく、最近いろいろなニュースが気になるし、いろんなところからやってくる数多のことに翻弄されて、かつて言われた雑言諸々がとつぜん一気に責めてくるときもある。

しかし、少しずつ、前に進んでいる(感じがする)。

これが「前回までのあらすじ！」、もとい二か月の間に起こった変化である。

いま周囲の方々のサポートによって、自分のタスクを調整して負荷のかかりづらい生活へと十分な時間を取って適応していく目処が立っていることが、ここ数週間で大いに変化したところである。

また自分のダメなところもいいところも見て、そして言葉を交わしてくれる人も多くて、そうした人たちの言葉に度々救われている。

傷つくのも癒されているのも言葉で、言葉選びの難しさや、こうしてASTROSCOPEというメディア(と呼べるかはわからないが)、言葉の情報媒体を一人で扱う難しさを思うと筆が重い。しかし込めている気持ちや考えは少しずつ強くなっている気がする。

最近のこと

前にも少しこぼしてしまったが、ショックの強いこと、事件や状況が起こり続けている。ついこの間も、友人と話していて「本当に大変なことが起こり続けている」と落ち込んだ。様々なアグレッション、疑念、事件、暴力がずっと起こっている。

周りを見渡すと本当に様々な人がいる。自分が普段すれ違う都市的な巨大人口を考えると、それだけでもものすごい数の人々が都市部で多様な生活を送っていると感じるが、この「国」には、あるいは「領域」には、各地様々な人が生きている。多面多層な環境と空間がある。さらには「国」や「領域」といった概念を接続・超越しながら、しかし実際に生きている人がいる。途方もないことだ。

生きている以上、社会、人間集団の中にいて、集団の中で・個人単位での属性や仕事があり、本当に様々な要素を個人が抱えて生きている。その中で、「多数・マジョリティ」「少数・マイノリティ」がそれぞれあり、その権力構造（Politics 政治）の中で虐げられたり、差別や偏見の目にさらされる人々がいる。

今月はプライドマンスだ。これまでだって決して、むしろ全くよくない、という厳しい気持ちでクィアたちのニュースを目にしていたが、まさかこれほどヘイトの吹き荒れるような月になるとは思わず、言葉にうまくできないほどのショックを受けた。当事者の方々がいまどんな思いで生きて、そこにおられるかを考えると本当に言葉がうまく出ないし、大切な友人やパートナーや家族がそうした状況におられる方々、そしてアライのことを考えると本当にやるせない気持ちになる。

いかなる形の暴力も、許されるべきではない。言葉も、身体的精神的、どんな形であれども、許されるべきではない。

権力構造の中で起こる暴力、多数と少数の権力勾配、そして「様々な人々」のいる社会の中で、セーフティな場所を作るのは難しい。どういうふうに取り組むべきだろう。毎日のように考える。その間に、どんどん差別や偏見が広がっていく。恐怖が、ものすごい速度で人々の間に浸透していく。

何ができるか。今のところ自分のできる範囲で思いつくことは「話し合う」ことである。

ちいさな対話と、希望

話し合うことは、また恐ろしいことだ。特に自分にとって真逆の意見を持つ人が、真っ向から否定しに向かってきたら多分怖い。自分が勉強不足で、間違えたらどうしよう？余計にヘイト感情を増長させたらどうしよう？相手が自分と「話しあう」気が全くなかったら、それこそものすごくしんどいだろう(これは、ここ数年で1番実感している“恐れ”の一つだ)

相手にとっても安全で、気持ちを脅かされない環境を作っていかなければならない。いかなる形の暴力も、許されない。誰かを排除するような形での合意形成は歪だ。それぞれにとってのセーフティスペースを作らなければ、歩み寄るために聞かなくては。しかしまだまだ不勉強である。

クィアや、アライの人々が、様々な困りに直面しながら、あるいは心を痛めながらそれぞれ生きている。こうした人々も同じ人間集団でなく、様々な環境や経済層や、考えの下で生きているので一概には語れないが、少なくとも話した範囲内は、まず「一人じゃなくてよかった」と思った。

すさまじすぎる状況にじっと耐え、あるいは声を上げ、声を聴き、何もできずしかし「これは大変なことだ」と感じながら生きている人々が、分断の中でなくこの様々な思いを共有できたことは、よかったように思う。もし独りぼっちで、いまのヘイトや分断の中に居たら、本当に気持ちが落ち込んで仕方ないままだったかもしれない。

実際、一人でおられる方も多いかもしれない。アウティングに対する危機意識やはびこっているいらぬ予測と憶測の中で、自分やクィアを守るためにこうしたことを安易に話すことは、必ずしもいいこととは言えない。

ただ、話しあいができたこと自体、まずそこが「安全な場所」であったことがうれしく、そして心強かった。状況が一変するわけではないが、自分と相手がセーフティな場所で言葉を交わしたことがより一層強く、問題への取り組み方を変え、あるいは考えていく体力や気力を受け取った気がする。エンパワメント-あるいは何かしらのケアになったのではないかという可能性、希望を感じた。とてもクローズドで私的な世界でもあるが、小さな連帯が何かを癒したような、数少ない希望を感じられることだった。

まとめられないまとめ

今日書いたことの多くが、私的であり、引用も脚注もつけていないエッセー（日記？）になってしまった。いままでもそうだったけども。これ全部感想だよね？と言われてもそうだとしか言えないな……と今ものすごく不安だ。

色々とぼかした言い方や書き方になってしまったが、まず個別の経験について語ることはできない（予期せぬ形での言及がアウティングにつながる恐れがある）。ただこうした話題ができる人たちが自分の周りに割と多くいて、こうした話を割と最近多くしていたということで、このような内容の感想/最近の考え諸々になった。

自信や余裕をもってこういった話を書くにはまだまだ経験や学びによる言葉が足りていないが、まずは体調を直して誰かと話したり、あるいは「どのように様々な人が安心安全を感じて生きていけるか」を考えて本を読んだりメディアを通して様々な意見を吸収したい。考え続けなければならない。

と、意気込んだけども、まだまだ病人というか、ボロボロなので健やか、かつ朗らかに毎日ご飯食べてよく寝てよく食べることが目下の目標である。
おいしいものたべてないとやってられない。

今日コンビニで買ったプリンがとてもおいしかったのでまた買う。