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エッセイ教室

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ボート競技をテーマにしたエッセイ。約1,200字、隔週で更新予定。2022年1月から4年ぶりに再開したエッセイ教室で書いたものです。日々の活動で感じたあれこれをつづります。
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記事一覧

夏目漱石は旧制第五高等学校ボート部だった

コロナ禍でのオリンピックから半年あまり経ちました。選手、大学関係者、限定された観戦者、全員で成し遂げた2020東京オリンピック。声援は限定されていたものの多くの感動の場面がありました。 ボート競技においても全世界から多くのクルーが参戦し、新設された海の森公園のコースで熱戦が展開されました。日本チームは残念ながら男子シングルスカル・荒川選手だけが決勝に残り、32人中11位と今回もメダルは遥か彼方でした。 どの競技に於いてもオリンピックでのメダルの輝きは、ファン層獲得や選手の

自称「漕艇学部」卒業です

4年前にお世話になったエッセイ教室に、今年からまた通うことになりました。隔週で1本約1200字。こちらでもボートのことを書いています。  ◇◆◇ 卒業は今から48年前になります。社会人になり自己紹介などで、「ところで学部はどちらで?」と聞かれて「自称・漕艇学部です」とよく答えていたことを思い出しました。 最初に入社した会社の副社長面接では、いきなり 「君はボートをやっていたそうだが、何番を漕いでいたのかね?」 と聞かれ、 「はい4番ないしは6番でした」 「それはどういう

スーラ描く「グランド・ジャット島の日曜日の午後」を夢見て

4年前にお世話になったエッセイ教室に、今年からまた通うことになりました。隔週で1本約1200字。こちらでもボートのことを書いています。 前回のエッセイ【さらなる文章修行】  ◇◆◇ 令和2年12月10日付けの神戸市のホームページに掲載された「アートと海を感じる街づくりをめざす」計画のヘッドコピーを読んだ時、求めているキャッチコピーはこれだと深く感動しました。 HAT神戸の西ブロックのなぎさ公園から東の美術館一帯の整備開発のキャッチコピーとして発表されていました。HAT

エッセイ教室①【さらなる文章修行】

4年前にお世話になったエッセイ教室に、今年からまた通うことになりました。隔週で1本約1200字。こちらでもボートのことを書いています。 次回【スーラ描く「グランド・ジャット島の日曜日の午後」を夢見て】 ◇◆◇ 生涯大学エッセイ教室が終了し簡単な軽食でのお別れ会の時に、「年に1度位は同窓会をしようよ!」と語り合いました。その翌年の冬でしたか、O先生を囲み、H氏の自費出版記念と、その他諸々を祝って旧交を温めたことがありました。その後はコロナ到来により3密厳禁、4人以上の会食厳