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角換わり腰掛け銀 講座 ①


ウォーズ四段のastray22です。

あすとお呼びください。

対象としましては(2級〜5段)くらいの方が腰掛け銀を指し出してみたい、またそこから[勝利を着実にする]を目標として研究を載せていきます。

検討に用いたソフトはkentoです。紹介する内容は本+αの研究になっております。他のソフトだとまた結果も変わってくるのですいません😅

▲48金29飛型△62金81飛型の研究です。↓下記の図を基本図として見ていきます。

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講座①ということなので

後手が65歩と仕掛けてきた時の対応を検討していきます。 △65歩 ▲同歩 

ここで二つ選択があります。

①同桂 ②同銀

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まず①同桂の変化から見ていきます〜!

以下 

▲ 66銀 

△ 64歩(2枚替えを防ぐために支える)

▲45歩(46角と設置の隙を作る,そして64の歩を取れば2枚替えが望める。)

△86歩 ( 1歩交換して35歩を狙うため)

▲同歩

△同飛車

▲97角  ↓

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ここで実戦は①81飛車と②96飛車がありました。

まず②96飛車の咎め方を見ていく

アマチュアが最善を指すことは少ないので咎め方を知ることは大切です。

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一目目につくのは87金86金の飛車捕獲でこれも良いのですがもっと良い筋があります。

△96飛以下

好手▲77桂(29飛車の効きが通り99の香に紐をつけ、35歩などと手を渡すと 次の 64角が厳しい。香車が飛車を睨んでいて適当な受けがない。)

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▲77桂以下

△同桂馬

▲同銀 

△85桂(ふんどしをかけられるが!?)

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▲88角

△77桂成

▲同金


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図の局面は先手の99の香が飛に当たっていて受けづらい

△98銀としても▲97歩 △99銀不成 ▲同飛車 △ 96銀で飛車も捕獲して良し👍

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では次に① の81飛車と引く場合を見ていきます。

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ここでは31玉が最善ですがそれより

①86歩と②35歩が悩ましいのでそちらを検討していきます。

① △86歩には ▲ 82歩 △61飛車 ▲65銀右

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以下 △同銀 ▲同銀

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△31玉(56桂を防いだ) 

好手▲56銀打ち(47銀打ちを防いだ)

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▲56銀以下

後手は指すなら△22玉くらいですが。 (52金は73角成、87銀も79金など有力手が多いので)

▲86角(歩をとり77角を狙っている)

△52金(固めた)

▲64歩打ち

以下は一例

△54銀▲同銀△同歩▲35歩△同歩▲34歩打ち

▲46桂△33銀打ち▲77角△31玉で大優勢となります。

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②35歩の変化

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▲82歩打ち△61飛車▲65銀△同銀▲同銀

この局面は先手が良いです。(52金には62歩打ちなどがあり後手に攻めが回らなく、また桂馬を取られても先手陣に響かない。36歩と取り込むと34歩の叩きも厳しい)

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同桂の変化は以上になります。皆さんお疲れ様でした!長かったと思うので一旦休憩されてから同銀の変化を見てみましょう。

・・・・・・次は同銀の変化を見ていきます🤗

②同銀

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同銀に対しては

▲58玉(47銀打ちの隙を消した)


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△56銀▲同歩 

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上図↑の局面で実戦は攻める手が2つ①65桂②35歩と、守る手が2つ③63歩④54銀ありました。

順番に見ていきます。

①△65桂馬は

▲66銀

△64歩(桂馬を支える)

▲77桂

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△同桂成

▲同金

△65桂打ち

▲同銀

△同歩

▲63歩打ち

△72金

▲64桂打ち

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▲73金

△62歩成り

▲64金(桂馬を取った)

△72銀打ち(一見筋悪に見えるが飛車の逃げ場所が難しい。縦に逃げてしまうと73角が厳しすぎる)

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△41飛車▲73角打ち△54金▲63銀不成△31玉

下の図は(31玉までの局面)

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次は攻める手の二つ目 △35歩を見ていきます

この形に置いて△35歩と突かれた瞬間に桂馬を跳ねる形が好手になりやすいです。なぜなら後手から35歩と突いてしまうと34に空間ができるからです。

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図以下

▲45桂△44銀▲63銀(補足ですが 61飛車と受ければ83角打ちがあります。)61金 

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▲62歩打ち△71金▲64角打ち▲65桂

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▲24歩△同歩▲同飛車△23歩打ち▲44飛車で先手が良くなります

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②35歩の変化は以上です

次は③63歩を見ていきます

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③△63歩に対しては ▲64歩と無理矢理こじ開けていきます

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▲64歩に対して①△同歩と②▲72銀打ちに分かれます。

①の場合

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△同歩以下 ▲63銀打ち△61金▲74銀成

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以下は一例

△65桂▲64成銀△77桂成▲同金△31玉

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▲53成銀△52歩打ち▲73桂打ち

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△71飛車▲61桂成△同飛車▲52銀成

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図以下 ▲65桂打ちには(▲同金△同飛車で▲75角の王手飛車があるのでできないです)

△47銀が最善ですが▲同玉△68飛車成▲52金打ち△63龍▲41銀打ちで先手が優勢です。

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次に②△72銀打ちの変化を見ていきます。

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▲63歩成△同銀▲64歩打ち△72銀引き▲69飛車△65歩打ち

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図以下 ▲29飛車△44歩▲68金△31玉▲47玉△41飛車▲57金

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ここで△22玉と△52金が後手の候補手としてあるがどちらも先手が優勢となります。

①△22玉には▲63銀打ち△同金△52角(取らずに打つのが厳しいです

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②△52金には△75歩でとれば△74角打ちがあり厳しいです

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③△63歩打ちの変化は以上です。

次は最後に△54銀打ちの変化を見ていきます。

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54銀には64歩打ちと上の図のように歩を垂らすのが良い手となります。

ここで後手には①65桂②35歩そして最善の③31玉の三つが考えられます

①の△65桂に対しては

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図のように▲66銀と出て▲55歩を狙えば良くなります。

②次に△35歩を見ていきます

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以下は一例の変化に留めておきます

▲63銀打ち△36歩▲45桂△45銀▲同歩

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△61金▲74銀不成△46角打ち▲55銀打ちで先手優勢です

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それでは最後に31玉の変化を見ます。

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△31玉に対しては△45銀と打ちます。この手に対しての後手の最善は△65角打ちですがとても指したい手ではないので割愛します。

以下は一例

△65桂▲54銀△77桂成▲同金△54歩▲63歩成△61金▲64角22玉41銀打ちにて優勢

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同銀の変化もこれで終わりです😮‍💨以上が65歩と仕掛けられた場合の主要な変化になっております。

皆さんお疲れ様でした!😊



追記
▲65歩△同歩▲75歩に対する変化も乗せておきます😊

△65桂は▲66銀と穏便に指しても大丈夫です。
▲65銀ととる手で最速で勝ちを目指す手を推奨します。

以下は一例です。




以下△76歩には手抜いて62とで勝ちなので

本線の△47銀には△62と(63角と次打てば勝てる)▲31玉
△47金▲38角

▲39飛車△47馬▲58金とはじきます


△48金には▲47金と馬を取り、△39金
▲75歩 △38金 ▲63角が△83飛車▲41銀


次に△39飛車などと打つと▲32銀なり△同玉▲24桂が厳しく先手ほぼ勝ちの局面になります。



以上が△65歩▲同歩△75歩の一例となっております。

またご質問などなんでも受け付けておりますのでお気軽にどうぞ😊。


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