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伊集院光とらじおと、ぬかよろこびと

TBSラジオで平日の朝にやっていた「伊集院光とらじおと」が3月24日に終了し、1週間が経ちました。
最終日辺りに何か色々と書こうと思ってたんですが、年度末でずっと忙しくしてまして、書くのが延び延びになってました。
少しだけ余裕が出来たので、今日書きます。

最初は何かちゃんと主題を決めて書くつもりだったんですが、どうにもまとまらなかったんで思いついた順に長々とどんどん書いていきます。
起承転結も何もあったもんじゃないです。
ちなみに今けっこう眠いです。(結局、1回寝て、今起きて続きを書きました。読み返してないので誤字脱字酷いと思います)

きっかけ

番組は2016年4月からやってたんですが、俺が聞き出したのは2017年9月から。
当時、金曜日を担当していた山瀬まみさんが足を怪我したニュースを聞いて「メインパーソナリティがいないラジオ番組ってどんな感じになるんだろう?」と思い、聞いたのが最初です。
その前から職場でラジオは聞いてたんですけどね。
J-WAVE聞いてました。
職場で隣の人に話しかけられるのが嫌で、イヤホンしてたら声掛けられないだろうと思って聞き始めたんですよ。
いや、別に悪い人じゃないんですけど、奥さんへの愚痴って同意して良いのかどうかわからないじゃないですか(笑)

ぬかよろこび

最初に投稿したメッセージが読まれたのは2017年の末。
「年末になると思い出すこと」みたいなテーマだったと思います。
高校の頃、郵便局でバイトしてて、仕分けの速さに定評があり局員さんが見物に来るぐらいだったって話を読んでいただきました。
で、送る時にラジオネームが入力必須だったので、付けた名前が「ぬかよろこび」。

これ、以前から人とかぶらない名前をつけたい時に使う名前でして、主にネットサービスなんかでいつも使っている名前だったんです。
ちょっとマイナスなイメージがあって、それでいて悲壮感とか悪意のある感じではない言葉を考えたんですよね。
サービスによって名前がまちまちだと管理もしづらかったんで、どのサービスでも使われていない名前を考えて付けた感じです。
語感の軽さとか間の抜けた感じも自分にあっている気がしています。

投稿の数々

メッセージが読まれるとステッカーが送られてくるんですが、封筒の数を数えたら全部で40枚ありました。
あれ?そんなもん?って気もしますが、たぶん結構採用された方だと思います。

途中でTBSの封筒の色が青に変わりました

テーマが週毎に変わるんですが、テーマ沿った話が何かある時に1~2通出す感じ。
たまに2週続けて同じテーマの時とか、なにもエピソードを思いつかないテーマの時とかあって、そういう時は送れなかったんで、そういうのを計算から除けば4週に1回ぐらいの採用率だったんじゃないかと思います。

ずっと不思議だったんですけど、どのぐらいの倍率だったんでしょうね。
大目に見て、1日に5通読まれてて、週25通。
100通来てたら4分の1。
そのぐらいなら月イチで読まれてもおかしくない(というか、計算は合う)んですが、どうなのかなぁ。
そこまでクオリティの高いものを送っていた認識はないんですが、読まれるためにちょっとの時間でも読める長さとか、話が広げやすい内容とか、有馬隼人さんに受けが良さそうな言い回しとかを考えて送っていました(笑)

読まれたネタで覚えてるやつを羅列しようかとも思ったんですが、量多すぎるんでやめときます(笑)
やっぱ、多いんだな、40通(笑)

ヤマザキ賞

メッセージが読まれた人の中から毎日1名にヤマザキ賞(スポンサーがヤマザキ製パン)というのが貰えるシステムでした。
かなりの量の羊羹とゼリーの詰め合わせが1箱ずつ来るんですよ。
選ばれてから12日後に来たんですが、完全に忘れてまして、突然大きくて重い箱が2つ届いたんで、何事かと思いました(笑)
Twitterなんかで検索しても、みんな量が多すぎてビックリしてて面白いです。

凄い量くるんですよ

面白かったメッセージに贈られてたと思うのですが、届いたお手紙には「抽選の結果」って書いてありました。
2回貰いました、2回。(たぶん上限が2回なんだと思います)
ピカソの絵を見て何だか分からないけど突然泣いた話と、子供の頃にいた親戚でも無いのに家に時々やってくる知らないおじさんと同じ立場に自分がなっていたって言う話で。

「らじおと」の分かりやすさ

深夜にやっているラジオ番組「深夜の馬鹿力」でもそうなんですが、伊集院光さんのトークはとにかくラジオに特化したテクニックが使われまくっています。
主軸は(たぶん)「今日はじめて聞いた人にも分かるように」と「物や味を言語化して具体的に説明する」の2つ。

コーナーの最初には必ずコーナーの趣旨を説明するし、過去の経緯があればそこも全部説明する。
昔の話題が出ることがあれば、当時の話も軽く説明する。
レポーター陣の紹介も丁寧にするし、人となりが話題に出るときにはそこも毎回フォローする。

大きさを例えるときには、「高さが5cmぐらいで、横が2~3cm」と言った後で「ちょうど新品の消しゴムぐらい」と具体例を挙げるような感じ。
食べ物の説明の時には見た目を説明した後に、香りと食感を説明して、味の変化の説明をする。

「ラジオなんだから普通なのでは?」と思うかも知れませんが、これが出来てる人ってほとんどいないんですよ。
特に過去の経緯を説明して番組を進める人ってなかなかいないんですよね。
こういった事をテクニックとして論理建ててやってるし、出演者にもそれをやるように指導をしてるんだと思います。

余談ですが、こないんだちょっとした気まぐれで「スクール・オブ・ロック」を聞いたら、何の話をしてるのか一切わからなくて、置いて行かれ感が凄かったんですよね。
誰が喋ってんのかも全然分からないし、何の話題でそんなに盛り上がってるのかも全然分からなかったです(ただ、毎回聞いてる人にとっては仲間内の会話みたいでそっちの方が嬉しいんだと思います)。

アレコード

「アレ」なレコードを紹介する人気コーナー「アレコード」。
世の中に「なんでこんな曲作ってリリースしちゃったの?」ってのがいっぱいあるんだなぁという、不思議な感情が湧くコーナーです。
「面白い」とか「ダメ」とか「下手」だけでは言い表せない、「アレ」としか定義できない曲が沢山紹介されてました。
中でも二村定一って昭和初期のボードビリアンの方の曲が個人的には凄くツボで、特に「ヅボン2つ」って曲が凄く好きでした(CD化してないんですよねぇ)。
https://www.youtube.com/watch?v=E5YWIllxo30

自分で持っている曲も何回か紹介されたことがあって「ああ、俺が特に意識せずに漠然と良いと思って買っていたCDって、『アレ』って事なのか」と認識できるキッカケにもなりました。

俺の五つ星

リスナーが昔食べた思い出の味の店を探すコーナー。
「子供の時に年に何度かだけ親に連れて行ってもらったレストラン」や「社会人なりたての頃に通っていた定食屋」みたいな、普通の人にとっては最高の店ではないけど、俺にとっては五つ星だって言う店の料理を探すコーナー。
店のあった場所や、メニューなどを元にリスナーに情報を募り、現地取材や検索を駆使して「あの味」にたどり着こうとするコーナーです。

最初はただの思い出の味としての美味しいお店の話だったはずなのに、調査が進んでいくに従って依頼者の家族の思い出が見えてきたり、お店の方の人生が見えてきたり、驚くような偶然があったりと感動的な話になる事も結構多かったです。
ベスト3は「オアシスのドレッシング」と「たちつてと」と「才木玲佳さんのお寿司」。
それぞれYoutubeで検索すると出てくるんで、よかったら聞いてみてください。

シェフシェフ

正式名称は「シェフが行く店のシェフが行く店」のコーナー。
美味しいお店のシェフは、美味しいお店を知ってるんじゃないかと言うことで、美味しいお店のシェフにお店を紹介してもらって、その紹介してもらったお店のシェフにお店を紹介してもらって…を続けるコーナー。
パティスリー レセンシエル、レストラン桂、エドギン、あともう何箇所か行ってるんですが、全部美味かったです。
このコーナーで紹介されていた幡ヶ谷の「らんぽう」で焼きそば食べたいんですが、ずっと行けてません。

ゲストコーナー

芸能人だけではなく、大手企業の社長さんだったり、研究者だったり、お坊さんだったりと色んな人がゲストに出てました。
TV番組だとバラエティに芸能人が出て、経済の番組に社長が出て、情熱大陸に研究者が出て…と番組ごとに決まったジャンルの人が出るじゃないですか。
名前聞いても「誰?その人?」ってなるような人がTVのゲストで出ることは少なくて、まあ大体は既にある程度有名になった人が出てくる。
昔は「徹子の部屋」なんかはあまり知られていない人を呼んでたんですが、お昼の時間になってからはほぼ芸能人ゲストばかりなんですよね。
んで、そういう、あまり名前が知られてないけど、ある界隈では有名な人ってのがゲスト出演の日は全然知らない話が聞けるので楽しみでした。

伊集院さんは流石に話を引き出すのが上手く、また「自分に当てはめると〇〇みたいな事ですか?」と言うよな例えが上手く、ゲストの方には「伊集院さんの仰るとおりで…」とよく言われていました。
例えば、歌舞伎の方がいらした場合に「落語をやっていたので通じる所があると思うのですが、古典と言われるものを現代にも分かるようにするために工夫はするけど、古典をやるからには譲れないラインってのがあってそこの線引きが難しい」みたいな話をする。
そういう、他ジャンルの人の経験を自分の環境に置き換えて、相似的な部分を見出す能力が凄かったです。

インプラントのきぬた歯科

八王子の歯医者さん「きぬた歯科」。
番組内のコーナーの「子供電話相談室」のスポンサーが無くなった際に「じゃあ、ウチが」って言って手を上げてくれた所なんですが、ずっと不思議だったんですよねぇ。
なんで八王子の歯医者がラジオのスポンサーになってるのか。
歯医者って普通、自宅とか職場の近くの歯医者に行くじゃないですか。
東京全域で聞かれているラジオで宣伝してもさすがに八王子には行かないじゃないですか。(東京駅から1時間ぐらいかかります)
一生に一度の人形を鴻巣の広田屋(こっちもスポンサーです)に買いに行くことはあっても、毎週通う歯医者は近所の方が良い。
宣伝効果あるのかなぁ?と。
無いそうです(笑)
【第111回:「きぬた歯科」の野望】
https://www.webcg.net/articles/-/39757
となると、「子供電話相談室」のスポンサードって、もう、慈善事業なんですよね。
なんか、きぬた歯科にお金落とす方法無いのかなぁ。

ホームランなみちさん

番組のレポーター陣の中に「ホームランなみち」さんって方がいらっしゃいました。
野球選手のモノマネを持ちネタにしているタレントさんで、アイドル活動もされていたようです。
今年の3月末で所属事務所を退所(芸能界を引退ではないらしい)。
退所後しばらくは充電と勉強をするつもりと言うことで、3月27日に(とりあえずの)お別れ会的なイベントが開かれました。

この方が番組内でプレゼンしてた「海が走る エンドロール」がとても良かったので、その御礼だけでもお伝えできればと思い、イベントが開催された原宿に行ってみました。
アイドルのイベントなんか自分の意思で行くの初めてですよ(笑)
こういう時にちょっとお高い甘いものを知ってると、自信を持ってお礼を言いに行けるの良いですね(笑)

スタッフのみなさんの対応の丁寧さもさることながら、ご本人も本当に丁寧に対応してくださって嬉しかったです。
休憩はさみつつも、7時間ぐらいやってたイベントで全員にあんな対応かと思うと本当に頭が下がります。

どうやらファンのみなさんの顔と名前を粗方覚えているらしく、俺の前に並んでいた方全員に名前を呼んでお話をされていました。
「すげえ!」って思うと同時に、知らない俺を見たときに「あれ?この人誰だっけ?」って思わせちゃいけないと思って向こうの話し出しにかぶせて「あ、どうも。初めましてなんですが…」から入りました(笑)
即売会系のイベントで顔は知ってるけど名前が思い出せない、それでいてなかなか名乗らない人に困った経験がこんな所で生きるとは思ってませんでした(笑)

ラジオの投稿で頂いたステッカーにサインをして貰ったんですが、名前を書く段になって「ラジオネームってあります?」と聞かれ「ぬかよろこびと言います」って言うのだいぶ恥ずかしかったです(笑)
人に名乗る前提でつけてないですからね、ぬかよろこび。
聞き覚えあるっぽい反応をして頂けたのだけが救いです(笑)

番組名も入れてくださいました。そういう気配りができる人になりたいです。

ちなみに「海が走る エンドロール」は65歳のおばあさんが映画製作を始める話で、1、2巻一緒に買ったんですが、いま1巻を何回か読み返してて2巻に進んでないぐらい良いです。

女性向けの漫画だと思ってなかったんで、「ボニータコミックスってどこ?」ってなって、書店で探すの時間かかりました(笑)

最後の投稿

一番最後に読まれたのは最終日。
最終週のメッセージテーマが「伊集院光とらじおと私と」で、いままで印象的だった出来事を募集していました。
メッセージを読まれるコーナーではなく「伊集院光と放哉と山頭火と」という自由律俳句を送るコーナー内で「自由律俳句を読む遠藤泰子さんの紹介の『読み手は森本毅郎スタンバイ(番組名)の遠藤泰子さん』を横で森本毅郎さんがスタンバっていると思い込んでいたって投稿が面白かった」と言う話。
最終回で一番ウケは取れたんじゃないかなぁ(笑)
いや、俺の功績じゃなくて、その間違えてたって人の投稿が面白かったおかげですけどね。
ちなみに翌週の火曜日に最終回分のステッカーが届いたのですが、『これからも「伊集院光とらじおと」をどうぞ宜しくお願いいたします』って言う紙(過去の封筒にも入ってた)が封入されてました(笑)

そんなこんなで

と、言うことで最終回まで楽しく聞かせていただいていました。
仕事の関係上とても精神的にキツかった時期の逃避先としても本当に助けていただきました。
色々と美味しいものも知れたし、ゲストの方の本も買ったし、スポンサー企業の物も買ったりしたりと楽しかったです。
日本橋の「宴づつみ」って高級弁当を買えたのも番組のおかげだし、去年の俺映画ランキングNo1の「子供はわかってあげない」を知ったのもこの番組のおかげでした。
一番の心残りは自由律俳句の採用で貰えるステッカーが手に入らなかったことですね。
松竹梅の3種類のステッカーがあって、梅は貰えたんだけど、梅は抽選で貰えるだけだから俺の能力関係ないんだよなぁ(笑)

ちなみに後番組の「パンサー向井の#ふらっと」は聞いてないんですが、たぶん今後も聞かないと思います。
パンサーで笑ったこと無いんだよなぁ、俺(笑)
代わりに、いままで時間取れなくて聞けなくなってた深夜放送の「JUNK」のどれかを聞くと思います。
あ、「ONE-J」聞こうかな。

あ、あと、「本家ちちやの温泉まんじゅう」をいつか草津で買いたいです。

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