月刊マガジンを褒めてみる

今日は月刊マガジンを褒めてみたいと思います。
読んだことありますか?月刊マガジン。
正確には月刊月刊少年マガジン。
男性向けの漫画月刊誌の中では一番売れてるそうなんで、男だったら読んだことあるかもしれないんですが、それでも読者はそんなには多くないんじゃないでしょうか?
ちなみにwikipediaによると発行部数は71万部。
凄いんだけど、男性誰もがって数ではないですね。

で、その月刊マガジンなんですが、いまの連載がほとんどハズレが無いんじゃないかってぐらい充実してる。

普通、漫画雑誌なんていくつか読まない漫画があるじゃないですか。
子供の頃なら隅から隅まで読みましたけど、大人になってからだと全部読もうにも時間が足りなかったり、絵柄や題材に好みがあったりで、読まない漫画も出てくる。
でも、月刊マガジンにはほぼそれがないんですよ。

まず、長期連載が多い。
「なんと孫六」「鉄拳チンミ」「修羅の門」「DEAR BOYS」「龍狼伝」「遮那王義経」辺りが長期連載と言って良いんだと思います。
途中、休載したり、タイトルが「2」みたいになったりしてるものもありますが、特に何かが変わってるわけでも無く、普通に連載されている。
上記の中で一番新しい連載が「遮那王義経」だと思うんですが、連載開始が2000年12月号。
「なんと孫六」が一番古くて1981年かららしいです(最初の方の巻が廃刊になってるっぽい)。
しかも、どれも現在進行形で面白く読める。

で、新連載がちゃんと育ってる。
「ノラガミ」「ましろのおと」「ポールルームへようこそ」「四月は君の嘘」「RIN」辺りの比較的最近始まった漫画がちゃんと人気を獲得していて、アニメ化なんかもされてたりする。
この辺は、新人が軌道に乗せたものと、ベテランがしっかりと力を見せつけたものがあってそれぞれの面白さが出てていい感じです。

「少年」って付いてる割には、買っているのはおっさんばかりって話もあるんですが(笑)、まあそれはそれ。
このぐらい読み応えがあるものを毎月500円で出せるってのは、凄いなぁと思います。
もちろん作家の力は凄いと思うんですが、こういう環境を作れる編集の頑張りも大きいんじゃないでしょうか?

層が厚いって言えばいいのかなぁ。
話が複雑になり過ぎないとか、コマ割りが読みやすいとか、状況が理解しやすいとか、そういうのって週刊誌と月刊誌で違うものを求められると思うんですよね。
そこの違いをちゃんと理解して、教えて、育む環境があるからこそ、いまの月刊マガジンがあるんじゃないかと思います。

あ、ところで、佐佐木勝彦の「地震のハナシ」っていう、東日本大震災を題材にした漫画があったんですが、それがコミック化されてないんですよ。
あれはぜひ残しておくべき漫画だと思うんですよねぇ。
何とかならないかなぁ。

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