紅茶の手帳
磯淵猛さんと言う方の、「紅茶の手帳」と言う本を読んでいます。
磯淵猛さんは紅茶のアドバイザーとしてキリンやモスバーガーでご活躍された方で、アドバイザーとしてどういった仕事をなさったのから始まり、紅茶の歴史や文化などについて幅広く紹介されています。
ラジオに出演されていたのを聞いたのがきっかけで読み始めたのですが、買ったのが6月8日だったので、もう5ヶ月ぐらいダラダラと読んでいます(笑)
いや、面白い本なんですよ。
俺が複数の本を並行してダラダラと読む性分なんで、やたら時間かかってますが、すごく面白い。
俺自身は紅茶には全然興味がなくて、飲みはするけど品種の違いとか、美味しい入れ方とか、紅茶に合う食べ物とかは一切知らないんですが、そんな俺でも楽しく読める。
と、言うか、そんな人の方が楽しく読めるように書かれている。
例えば、モスの紅茶について。
モスの社内の試食会では口直しで水を使っていたそうです。
まあ、普通ですよね。
社内の試食会なんてものに参加したことはありませんが、TVでそれっぽい映像が流れていると紙コップの水で口直ししてるイメージがあります。
でも、磯淵さんはそうは考えなかった。
実店舗では水で口直しをする人はいないのに、なんで試食のときだけ水なのか?
モスではコーヒーの需要が多いのに、なぜ水なのか?
そこに疑問をいだいた磯淵さんはアイスティーを試食会で出してみます。
水では味を薄めることは出来ても、味を消し去るのは難しい。
紅茶ならカテキンが口の中の脂肪を分解し、ハンバーガーの味を消し去ってくれるので、試食会にも向いているし、実店舗での環境にも近くなる。
食べ物はどんなものでも一口目が最高に美味しい。
紅茶でリセットすることで、一口目の美味しさを何度も再現できるはずだと。
マジで?俺、そんな事考えて紅茶飲んだこと無いよ?
と、言うことで行ってみたんですよ、モス。
やってみました、モスバーガー+紅茶。(ポテトも付けました)
もう、凄いんですよ、紅茶(笑)
メチャクチャ脂分取ってくれる。
渋みの少ない品種らしく、紅茶自体の後味も強く残ったりはしない。
それまで俺は紅茶は紅茶を飲みたいから飲むんだと思ってたんですが、違うんですね。
食べ物を美味しくするために飲む紅茶って考え方もあったのかと。
ちょっと気になった方はぜひ「紅茶の手帳」を20ページぐらいお読みの上、モスに行ってみてください。
飲んだ直後、少し笑っちゃう感じになると思います。
他にも、「お湯にティーバッグを入れるのと、ティーバッグの入ったカップにお湯を注ぐのとではどちらが美味しいか」「ミルクティーはミルクを先に入れるか、ティーを先に入れるか」「午後の紅茶に描いてある女性、誰?」などの軽めの話も満載で、紅茶の知識がない人ほど楽しく読めるような内容になっていました。
こういう自分に興味が無い事を知る機会ってなかなか無いですよね。
もしかしたら興味が無いことの方が楽しめる糊代は大きいんじゃないかなぁと思いました。
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