修正と変更と改善

いやぁ、見づらいですね、新しいタイムライン(笑)
mixiが急激にダメになったのって、コミュニティの表示を小さくしたせいだと思うんですけど、どうなんでしょうか。

それはさておき、修正と変更と改善の話。

以前、仕事でアプリのディレクションをやってたんですが、アプリ内の画像やUIや機能を変更しなくちゃいけないことがしょっちゅうありました。
それは新機能の追加だったり、問題のある場所の修正だったりするんですが、まあ業務のかなりのウェイトを占めていました。

で、自分たちで好きに作ってるアプリの場合は良いんですけど、クライアント様がいる場合は、依頼があってやることになる。
まっとうな意見の場合もあるし、トンチンカンな話の場合もあるし、お金出るときも、出ないときもある。

例えば商品画像を1枚変える場合でも…
1.製作者の間違い
2.クライアント様の指示の間違い
3.クライアント様が依頼したイメージとの違い
の3パターンが有る。

1はもう完全にこちら側のミスです。
それは「修正」する。

2はクライアント様のミス。
「変更」する。

3はお互いのミス。
こちらも、クライアント様も、双方が良いと思える状態に「改善」する。

この3つが区別できていないクライアント様の多いこと、多いこと。

クライアント様から「〇〇の画像、やっぱり背景青に修正してください」ってメールが来ると「黄色の指示を頂いていた背景を、青に変更ですね」と返していました。
こっちは悪くないんだから修正じゃないですよ、と。

社内のデザイナーさんにお願いする場合も、ちゃんと使い分ける。
悪いのはこっちなのか、向こうなのかをはっきりさせる。
社内の場合は口で言ってる場合でもすぐにツッコんで言い直す。
「修正じゃなくて、変更ですよね。こっちのミスじゃないですよね?」と。
言葉上だけでもデザイナーさんのミスにされたらたまらない。

面倒なのは改善。
デザインや機能を「善くした」って判断はだいぶ難しい。
小さい文字が読めないのを見やすくしたとか、反応速度を上げたとか、デザインを大きく変えずに情報を受け取りやすくしたなんてのは「改善」なんですけど、そんなに分かりやすい場合ばかりじゃないんですよね。

1画面に機能をいっぱい載せることが良いことだと思ってる人がいたり、目立つ色なら良いと思う人がいたり、何でもかんでもポップ体で書いちゃったりする人がいたりする。

客先にデザイン案を提示する時に割と使う手なんですけど、「イチオシ」「セカンドベスト」「捨て案」の3案作って持っていくんですよ。
あえてダサい捨て案を入れることで他の2案を目立たせる訳です。
で、持っていって見ると、捨て案が選ばれたりする。
「これがダンゼン一番だな。これにしよう!」とか言われちゃって。

そうなるとこっちとしては何も言えないんですよ。
いちおう案の1つとして持っていってるから(笑)
確実に選ばれないやつを印象操作用に持ってきただけで、これはダメなデザインですとは言えないから(笑)

もっとひどい場合は、クライアント様がダサい案を提示してくる。
「いまのデザインはダメだから、おれの考えたこれにしろ」って言いながら信じられないような物を出してくる。
やってる方は改善だと思ってるんだけど、改悪でしかない。

修正と変更と改善は全然違うし、数値化出来ない「改善」は改悪の可能性もある。
言葉のチョイス1つで製作者のモチベーションも変わるし、そこを丁寧にできないと信用されない。
俺も気をつけなくちゃいけないなぁと思います(いま、無職だけど)。

そして、書いてる内に少しずつ昔のことを思い出して、実例をあげたくなってきました(いや、あげませんよ(笑))

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