若者の本離れが深刻

若者の本離れが深刻と言うような記事を見掛けることがたまにありますよね?
いまざっと検索しただけなんですが、最新のもので2ヶ月前の記事を発見しました。
http://www.appps.jp/287103/

これ、本や新聞は読んでないけど、文章は読んでるはずなんですよね。
ポータルサイトなんかのネットニュースに、5ちゃんに、まとめサイトに、ラインに、Twitter。
もしかしたら文字数換算で行ったら昔の人よりも多いんじゃないでしょうか。
文章の種類も昔よりも多岐にわたっていて、幅広い知識を得られてると思います。

厳密に言えば「読書」じゃないでしょうけど、素人が書こうが、短かろうが、記録媒体が紙でなかろうが、「色々なジャンルの文章を読んでいる」と言う現象自体は褒められるべきだと思います。
20年前にインターネットやパソコン通信の画面を見ていた人がほとんどいなくて、その時間を読書や新聞読みに使っていただけ。

もちろん、プロの書いた綺麗な文章を読むことはスキルアップにもつながりますし、人生が豊かにはなります。
でも、今の時代の人って書き手として「文章を何十人(ヘタしたら何千人)にほぼ毎日読ませてる」んですよね。

これって有史以来初めての現象だと思います。
文章で食べている訳でもない人が、自分の意見を日本中に瞬時に発信できる立場にある。
しかも時間や量に制限はなく、お金も人もほとんど必要ない。

そんな状況にありながら、本を読まなくなったって言う一面だけを取り上げて文章や文字から離れていると考えるのはちょっと違うんじゃないかと思います。

自分が本を読む習慣ってどこで付いたのかなぁって考えたんですが、まず絵本なんじゃないかと思います。
で、その次のきっかけが少年探偵団シリーズなんですが、なんで読んだかというと、お金がかからない娯楽だったんですよね。
なぜか家に何冊かあって(たぶんどこかからお下がりで貰ったもの)、小学校や、市の図書館で無料で借りて読めた。
内容は面白いし、お金はかからないし、1冊読むごとに「あと○冊で全部読み終わる!」みたいなコンプリート心を惹きつけるしで、凄くいい娯楽だったと思います。

スマホとの関連性もなにかと指摘されますが、それって要はスマホを買えるような家の子って事なんですよね。
あんな、動画も見られて、常に新しい情報が出てきて、コミュニケーションも取れるツール持ってたら、そりゃ、本なんか読まないって!
その点、うちなんかお金なくて電気止められたりとかしてたもんなぁ。
お金使わずに一人で遊べることなんか本ぐらいなもんで(笑)

いまの若い人(学生ぐらいまでの年齢?)が本を読まなくなったことを嘆くよりも、目にする文字数が増えたことを好意的に捉えて、きれいな文章をかけるようになる方法を考えるとか、目にした玉石混交の文章の中から良いものを見つけ、変なものを弾くような教育を勧めて見るもの面白いんじゃないかなぁと思ったりしています。

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