下手な文章
まだゲームを作る仕事をしてた頃に、会社で下手な文章を読む機会に恵まれました。
たった2行の文章だったんですけど、理解するのに3~4分ぐらいかかりました。
「なんでこんな訳の分からない文章書くんですかね。
『中心からずれてるから真ん中寄せしてください』で良いじゃないですか」
って言ったら
「世の中には文章が上手くかけない人ってのがいるんですよ。
たぶん自分の文章が分かりづらいって事にも気づいてないですよ。
一見簡単そうに見える文章の方が苦労して書かれているもんですよ。」
といわれました。
なるほど。
確かに分かりやすくて平易な文章を書くってのは凄くテクニックの必要な事ですよね。
例えば家電の説明書なんかは機能を正確に伝えなくちゃいけないんだけど、分かりづらくもなってはいけない。
と、言うところで凄い事に気づきました。
分かりやすい文章って、あまり頭を使わずに書いているように見えるじゃないですか。
誰でも書けるような簡単な文章に思える。
逆に分かりにくい文章っていかにも頭使って書いていそうなんだけど、実はあまり頭使って書かれていない。
文章を書くのが下手な人間にとって頭使って書かれている文章は「俺でもかけるよ」って思っちゃう。
逆に頭を使ってない文章を読んだら「お!丁寧な言葉遣いで難しい文章だな」なんて思っちゃう。
もしかしてこうして文章が下手な人が下手な文章を真似する事によって、おかしな文章が蔓延したりするんじゃないでしょうか?
って、あれ?
俺の文章、理解できます?
大丈夫ですか?
もしかして無駄に難しいような感じになってます?(笑)
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