リスペクト!

尊敬する人の項目に「両親」「父」「母」って書く人いるじゃないですか。
でも、子供から尊敬されている両親は他の人からも尊敬されているかというと、そうでもないみたいなんですよね。
それが証拠に、その人の子供以外でその人を尊敬する人として挙げる人は(たぶん)ほとんどいない。

つまり…
・尊敬する人が両親ってのは狭い考え方
・大概の人は尊敬の対象になれる
のどちらかなんだと思います。

1つめを採用して「親を尊敬の対象とみない」って事にすると、かなりの数の「尊敬する人」のアンケートが無意味なものになってしまうんで、ここでは2つめの「世の中のほとんどの人は尊敬されるべき」というのを採用してみます。

もし、「世の中のほとんどの人は尊敬されるべき」と考えると、むしろ凄い有名人を尊敬する事の方が狭い考えのような気もしてきますよね。
自分の親が尊敬の対象になるんだったら近所のおじさんだって尊敬の対象になるべきですし、アインシュタインが尊敬の対象になるんだったら宇田新太郎を尊敬する人がいても良い訳です。

「なあ、お前が尊敬する人はだれ?」
「俺はアメリカの初代大統領。ジョージワシントンだな。
 お前は?」
「俺はなんつったって、徳川家治だな。
 徳川幕府第10代将軍の。
 あの人はスゲエよ」

みたいな会話をされると、徳川幕府第10代将軍も知らないで、それほど詳しくもない外国の大統領を持ってきた自分が何か恥ずかしいような気がしてくるから不思議です。

「なあ、お前が尊敬する人はだれ?」
「アインシュタインだな。
 あの人のおかげでいまの物理学があるんだからな」
「俺は宇田新太郎。
 ほら、八木宇多の」

「ほら」とか言われても一般人にはサッパリです。
でも、自分の両親が尊敬に値するんですから、歴史に名前が残る人が尊敬の対象になっても当然何の問題もありません(笑)
(ちなみに宇田新太郎は八木宇多アンテナの開発者の一人です。その辺のオッサンじゃなくて、日本人が誇りにして良い人の一人です。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?