読書感想文の書き方

高校の時に、読書感想文を「私」や「僕」で始めるなと言うのを新聞か何かで読んだ事があります。
お前が書いた感想文なのはわかりきっているんだから、そこに自己紹介は要らないんだ、と。

具体的に言うと「私はこの本を読んで~」で始まっている部分は「この本を読んで~」で十分。
確かにそっちの方が泥臭さが消える。

「僕は○○だと思いました」みたいな書き方もダサい。
本人が書いた、本人視点の文章なんだから「僕は」とか「思った」は不要。
「○○ではないだろうか?」や、いっその事「○○だ」でOK。
「僕は太宰がまるで僕自身のようだと思いました」ではなく、「太宰は僕ではないだろうか?」や「太宰は僕だ」の方がスッキリして、スピード感も出る。

あと、あらすじを書くなって話も載っていた。
書くべきなのは感想であって、その感想の元のあらすじはいらない、と。
相手はもうこの本の内容を知っているものとして感想だけを書け、と。

読んだ時には「なるほどなぁ」とは思ったものの、当時の俺は高校生だったんで既に読書感想文を書く機会はなく、まあ何かの役には立つだろう程度に思ってました。

でもね。
今思うと、ほとんどの小中学生にそんなアドバイスは無駄なんですよね。
あいつら、1文字でも多くマスを埋めたいだけですもん。
「『私は』は書かない方が文章的にスッキリする」とか言われても、それで2文字稼げるなら書きますよ。
あらすじなんか下手したら原稿用紙1枚ぐらい稼げるんだから、そりゃ書きますよ。

「良い読書感想文の書き方」ってのは、大人か子供かで大きく意味が違うんだなぁと。

”僕はそんな風に思いました。”

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