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右も左もわからない

先日、職場でこんな会話がありました。

Aさん :  ジェーンさん、◯◯はどこにあったかしら?

 : ◯◯なら、そこの棚の右側にあると思いますよ。

Aさん : 右側ね。ありがとう。右、右…。

 : (右だってば)もうちょっと右ですよ。

Aさん : 右よね? ないなぁ…。

 : あっ!ひ、左です!左でした!

こんなことが、子どもの頃からよくありました。
私、右と左がときどきわからなくなります。

というより、自信をもって右と左を間違えるのです。

子どもの頃は、みんなそうなのだろうとあまり不思議には思っていませんでした。
でも大人になって社会に出てから、「ちょっとおかしいのではないか」と感じるようになりました。

たとえば、タクシーに乗ったとき。
運転手さんに「次の角を右に曲がってください」と言いながら、私の手は左を指しているようなことがよくありました。
角を曲がる直前になって「あーっ!左でした!左!」と叫んで運転手さんの寿命を縮ませたものです。

私は右と左の区別もつかないくらい◯ホなのか。密かにそう悩んでいました。

ところが、社会人となって10年ほどがたった頃、私と同じような人と出会ったのです。

同じ職場だったその人は、
「そうそう、右と左ってわからないよね!」
そう言ってケラケラ笑います。

その人と私の共通点は、
左利き
でした。

この記事によると、
左利きを矯正された人に多い
そうで、私はまさしくそれに当てはまります。

最近では左利きを矯正することはあまりないそうですが、私が子どもの頃はよくあったようです。
おかげで中途半端な両手使いとなってしまいました。
こんな感じです。

右手を使うもの】字を書く、箸を持つ、包丁を持つ、テニスや卓球などラケットを持つスポーツなど
左手を使うもの】ソフトボール、バレーボールなどのボール競技、消しゴムで字を消す、歯磨き、化粧、カッターで鉛筆を削るなど
両手でできるもの】ボーリング、裁縫など

自分でもわけわかりません。
どうせなら純粋な左利きとして生きてみたかった。

特に困るのが、向かい合った人の手のどちらが右手でどちらが左手なのか、というシチュエーションです。
もう思考回路はショート寸前です。
みなさんはすぐにわかるのでしょうか…?


おだまりなさい。
私が右と言ったら右なのよ。

一度、そう言ってみたいです。
(言えません)


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