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ヲタク、ヲタクをやめる〜オシャ部屋奮闘記:プロローグ&身支度編

これは、どうしようもないヲタクがオシャレなヲタク部屋を目指して奮闘する物語であるーー


春だ!新生活だ!
とは言え社会人●年目だし会社は同じだし転勤もない。役職とか部署が変わることもない(給料はちょっと上がった。ほんのちょっと)。
引っ越したり新しい環境に身を置くこともないから春といえど「なんとなく続く日々の延長」でしかなかった。
慣れがダレに変わってきて、そうこうしているうちに大変なことが起こった。

部屋が汚い。

いやもう汚いってレベルではない。
もはや人外魔境。
引っ越してきてダンボールが積み上がってる時ですらこんな酷くはなかった。
どうしてこんなことに、と一生懸命原因を考えた。
元々片付けは苦手だし下手だった。そして極度のめんどくさがり。
メンタルがやられやすい時期にはもう息をするだけで精一杯な日々が続く。
そうするとまあ全てが出しっぱなしになるくせに買い物は好きだからそこに更に積み上がって、積み上げきれなくなったり崩れたりするとその横に新たな塔の建築が始まる。
これには賽の河原も真っ青。負のサグラダファミリアである。

ドレッサーと服のかかってるバーだけはなぜか死守していたけどそれ以外のことがなにも出来ないから、仕事はリビングで行っていた。
そんな中、ヲタクは気付く。
「これ人間の生活じゃないな」って。
ここままじゃいけない。そう思ってまずなにが原因なのか考えてみた。

まず唐突にヲタクのプロフィール?を紹介させていただきたい。

趣味:多趣味(例:ゲーム、紅茶、服、読書)
何ヲタク:ゲーム、服飾、コスメ、紅茶
生涯の推し:クラウド・ストライフ、御剣怜侍、アイメリク・ド・ボーレル、デイジー・ダック
備考:物心ついたときからヲタク(初恋はクラウド・ストライフ)
隠居コスプレイヤー(D仮装以外もうほとんどやってない)
3LDKに夫婦二人暮らし(寝室とそれぞれの部屋)

知らなくていい情報だらけだけど、なんとなく「この人、物多そうだなぁ」というのだけは見えてこないだろうか。
そう、実際とても多い。とにかく多い。
このヲタク気質をやめなければどうにもならないことに、これだけ生きてきてやっと気がついた。
本当は気づいていたけど、浪費はとても楽しいから気づいてないフリをしていた節もあるがそれはそれ。

ちなみに最初は地獄の様相を呈してはいなかった。
これが入居3年目くらいの部屋。

別に寝室があるためベッドはない。収納がだいぶ心許ない。


我ながらそれなりにオシャレだったと思うけど今は見る影もない。
せめてここまで戻したい。
だって出来てたんだもの!!

でも完全にヲタクを辞めることは出来ない。これは生まれながらに背負った業。カルマである(?)。
だからやることは「物の総数を減らしつつ(厳選する)残ったスタメンは仕舞い込まない」コーディネートだ。

目標は4月末までに人が快適に過ごせる部屋に戻す。
目的はオシャレでグッズもさりげなく飾ってあるお部屋にする。
なんといっても予約した推しのフィギュアが5月に来るので!ちゃんと飾りたい!
8月は推しの誕生日なので綺麗なお部屋とグッズたちでちゃんと祝いたい!

時間はかかっているけど少しずつ進んでいるので、ここからは汚部屋脱却のためにやめたものを紹介していく。
ただ誤解しないでもらえたらいいなと思うのは、これらはあくまでヲタク自身の判断基準であること。
コスメはなににも代え難い!という人だっている。お洋服を捨てるなんてとんでもない!という人だっている。
だから、参考程度に見て貰えたらうれしい。

1.コスメヲタクをやめた


女性なら誰しもが陥ったことが、もしくは陥る危険のあるものがコスメだと思う。
まずなによりパッケージが可愛い。スタイリッシュ。もう可愛さとオシャレの暴力。
大体が手のひらにおさまるかおさまらないかぐらいのサイズだからポコポコ買いやすい。
でも気がついた。
瞼は2つしかないし、唇は1つしかない。
何十個もアイシャドウ持ってたって物理的に使わない子が出てくる。
しかも今は在宅勤務になっているから顔なんて洗ってケアして終わりなんだ。

パケ買いしたけどほぼ使ってない子たちを売った。
使いかけコスメでも買い取ってくれるサービスがあるので比較的新しくて綺麗な子たちはそれを使って手放した。
それ以外は住んでる自治体のルールに従って捨てた、けど、もうめちゃくちゃ大変だった。
なんていうか、コスメっていうのは大抵捨てる時のことは考えられていない。
重要なのは見た目や機能。うん、分かる。分かるよ。分かるけどもうちょっとなんとかならないか。
中身の出しづらい容器に分別しないといけないのに外れる気のない装飾などなど。
捨て方が分からないものは自治体に電話までした。何度も繰り返すけど本当に大変だった。
こうなる前にやめよう、爆買い。

あと、これだけ買っていると合う合わないが段々分かってくる。
肌に合う合わないと、BAさんの合う合わないだ。
これは完全に主観だから参考にはならないけど、全てを総合してわたしはイヴ・サンローランがあれば生きていけるという結論に落ち着いた。
主人や友人から貰うものたちは別として、それ以外のもので使ってないものは感謝と共にお別れしてドレッサーは片付いた。

2.服ヲタクをやめた


正直これは見出し詐欺かもしれない。
厳密にはやめられていない。けれど、買う物と捨てる物とを変えた。
まず買う物だけど、なんでもかんでも買うのはやめた。
当たり前だろって話だけど、気に入っものはスカートでもトップスでもなんでも買っていたけど、買う物を主にワンピースだけにした。
というのも正直上下の組み合わせを考える時間がもったいないと感じていた。あとめんどくさい。
服は大好きだけどやっぱりとにかくめんどくさい。
ワンピースならそれらを解決出来る。
意気揚々とトップスやスカートを断捨離して特にお気に入りのものだけを残した。
そして足りなくなった分ワンピースを買い足したのだけどここに落とし穴があった。
ワンピースならいくらでも買っていいと思い始めた。どういう免罪符だよ。
いやなんでそういう思考回路になるんだと思われるだろうけれど、もう根が浪費家かつファッションモンスターすぎてどうにもならない。
次に持ち出した免罪符が「安ければいくら買ってもオッケー」だ。もうじぶんでも何を言っているのか分からない。
幸か不幸か、現在は店舗を持たないECショップのみのプチプラアパレルショップが沢山ある。
店舗がないから実物を見られない関係で、生地はどんな感じなのか、じぶんが着ると似合うのか分からないものが届く。謂わば博打である。
そんなものを大量に買っては大量に失敗品を生み出していたけれど、安いからじぶんルールではそれでもオッケーだった。
10着に1着くらいは当たりがあったのも大きい。
やめられなかったんだね。
1/10程度の確率ならギャンブルとしては当たる方なのかもしれない。
けれどこれには問題があって、服というものは大変に場所を取る。捨てずに増やす一方で、置き場が無くなる一方だった。
捨てなかった理由も「部屋着として使うから」だった。
確かに部屋着として使っていた。けれど外に着ていくにはイマイチだなと思っていた服を家の中で着ていてもテンションは上がらない。
それでもそこにあるから着ているうちに、だんだん元気が無くなっていったのがじぶんでも怖かった。
まさに安かろう悪かろう、安物買いの銭失い。
久々に1万越えのワンピースを買った時の高揚たるや。たった1万であっても生地や服のラインなんかは別物だった。久々に心の底から「うわ!可愛い!」って思った。
この時の思いを胸に刻んでおこうと思う。
だから「片付けよう!」と思ったときに真っ先に始めたのがクローゼットとその外に散乱する服たちだった。

ここでbefore afterを貼ってお……きたかったけど残念ながら撮ったはずのbeforeが無かった。
あまりの汚さにこんなものを保存しておくのが嫌で消したんだろう。たぶん。
ちなみにここ、ウォークインクローゼットとして書かれていたものの、インは出来るがウォークは出来ない中途半端な作り。

恥ずかしいのでめためたに加工してある

上の段はまだ片付けられていないけれど、だいぶマシになった。
ここで着替えることを想定して試着室をイメージして作ってみたからもう少し綺麗になるといいんだけど、それは上の段にぶちこまれている衣装とかグッズが片付いてからになりそう。
クローゼットの床が見えたのいつぶりだろう(遠い目)。

話は逸れてしまったけれどまとめると
・コスメはイヴ・サンローラン以外買わない。アイシャドウもリップもそんなにいらない。
・ワンピースをメインに買うが、本当にいるのか、ラインや生地等本当に気に入っているのか考える。少しでも合わなかったら捨てる(売る)。そして買わない。部屋着にもしない。
ということでひとまず身支度編は終了した。

これから山のようにあり溢れかえるグッズたちを整理整頓していく。とてもつらい。
また万が一汚部屋へと返り咲いてしまったとき、片付け中にへこたれたときに見返す用の備忘録としておきます。

人間らしい暮らしがしたい!
買いっぱなしのグッズ飾りたい!
推しに恥じない生き方をしたい!

この気持ちを胸に刻む!

忘れなかったら次はヲタクグッズ編!


※トップ画像はnoteの素敵なデフォルト画像を使わせていただきました。
なんといっても部屋が汚いので載せられるような写真はない。
いつか猫様も躊躇わずにお迎え出来るような部屋にしたいな。

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