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『天官賜福』ほかの誰にもしていけない人工呼吸? 第六十三章

こんにちは。ふわちゃまるです。
今日は『天官賜福』第六十三章のお話をしたいと思います。

大波に飲み込まれた謝憐が目を開けるとそこは岸辺でした。
傍らに横たわった花城は全く意識がない。不安に駆られた謝憐は一大決心をして花城に人工呼吸をした!
まさかの逆バージョン~

謝憐の人工呼吸はほとんどキスみたいになっちゃったし、道徳経を高速暗唱しながらってのが可愛すぎた。でもって、その間、意識が戻った花城がずっと目を開けていたから大問題だ。
目が合った瞬間二人とも石化…からの「ごめんなさい!」を連呼した謝憐は走って逃げちゃった。
動揺する謝憐をなだめた花城は「あの人工呼吸のやり方は間違っている。だから他の誰かに同じことをしたらダメだ!」と大真面目で言います。
なにやってるの、この二人!可愛すぎでしょう?
他の誰にもキスしないでって言いたかっただけだよね?

さて、たどり着いたのは黒水島。黒水玄鬼の領地です。
一刻もここから脱出するべく二人は協力して棺を作ることにしました。でもなぜか一人用。
私ね、ここから二人が火を囲んで話すのがすんごく好き。
謝憐は花城が言った「金枝玉葉の貴人」が気になるのね。なぜ花城を受け入れないのか聞かずにいられない。
これはさぁ、一番わかりやすいよね。
誰かに恋をしたとき、何よりも最初に感じる痛みは嫉妬です。
謝憐は花城が想っている「金枝玉葉の貴人」に嫉妬したのよね。

でも花城は「怖くて踏み出せないのは自分だ」と答える。同時に一番みっともない姿を見せたとも。そんな花城に対して、謝憐は自分が泥沼の中で立ち上がれなくても愛してくれる人が欲しかった。でもそんな人はいないからずっと我慢していた、と答えます。
続けて、「私は君を素敵だと思っている。すべてを知りたい。みっともない姿を見れたその人が羨ましい」と。

あのね、はっきり言いますけど、これは告白です。
謝憐はぜんぜん気づいていないけどけど告白ですから。
お互いもう、くっつきなよ。
後のことは裴茗に任せて菩薺観に帰ったほうがいい。
きっと地師も許してくれるからさぁ

さてその後、一人用の棺に乗り込み黒水島脱出に乗り出した謝憐と花城ですが、水龍に阻まれてもみくちゃにされます。
狭い棺の中で花城とくっついていた謝憐は体が反応してしまった。
ついこの前、天界で「色欲ちゃんと絶ってますか検査」を受けたのに、花城の前でこの状態ってどこまで謝憐を可哀そうな状況に追い込むのっ!
謝憐曰く、「頭をぶつけて死んでしまいたい」と。そのうえ、棺から脱出した後で裴茗将軍からなんでそんな小さな棺を作ったんだと揶揄された。
可哀そうすぎるっ

第三巻を読むうちに謝憐がかわいくてたまらなくなってきたので、あんまり謝憐を苛めないであげてほしい…

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