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『天官賜福』怒涛の伏線回収!とお説教される花城 第118章~第120章

お待たせしました。『天官賜福』における伏線回収の章でございます。
数々の疑問が一気に明らかになります。
英語版では36ページに及ぶ伏線回収でした。長かった…

2000年前に飛昇した時の君吾は、人々のために神として何ができるかを心から考えられる人だった。そこは謝憐とよく似ているなって思う。
違ったのは天界を追放されてからの生き方かな、君吾は絶望から精神が崩壊してしまった。
最終的に銅炉山の噴火を鎮めるには生贄を捧げようって思いついて、それに反対した家臣3人を殺して銅炉山に放り込んだ。
彼の顔にある人面疫は3人の霊魂、ずーっと消えないの。

2000年間、君吾の悪事が暴かれなかったのは前朝時代の神官たちを皆殺しにしたからです。灰にして今の天界の土台にして毎日足で踏みつけているんだって。協力もせず、裏切った他の神官たちが許せなかったんだなぁ

その君吾がなぜ謝憐に執着したのか、それは謝憐が一念橋の鬼魂を討伐したからです。
あの鬼は君吾が銅炉山で作り出した分身。
君吾って表向きは高貴な武神だけど心の中は憎悪で満たされていて定期的に発散してくれる分身が必要だったの。
でも、17歳の謝憐があっさり討伐して、様子を見に来た君吾に「身は無間 心は桃源」と言い残して飛昇しちゃった。
これはねぇ、君吾にとって凄まじい嘲り、心臓を突き刺すような挑発。
「ほう、ならば本当の地獄を経験してみろ」ってことになったのね。

君吾が謝憐に目を付けたのはあの上元祭の時。
謝憐が10歳の花城を助けたことが天界に知れて、君吾は謝憐が欲しくてたまらなくなった。
でも、きれいな心のままの謝憐じゃないよ、自分と同じところまで堕ちた謝憐が欲しい。そして自分の後継者に育てたい。
梅念卿さんは帝君が烏庸国の太子だって気づいてたから、不安を感じて君吾の意向は受け流してきたのね。
でも、君吾は謝憐を絶望に追い込む白衣禍世と、信頼と寛大さで受け止める帝君という二つの姿を800年間続けて、謝憐を自分のものにするために試練を与え続けた。まさに狂気の愛だよ。

当然、君吾はすべて知ってた。
裴茗将軍と裴宿将軍の悪事、水師と風師の秘密、地師が偽物で、天界に間者を放っていることも、そして謝憐が芳心国師として杭打ちの刑にあっていたことも。
知っていて、謝憐を関わらせて、他の神官たちの力を削ぐことに利用した。すべては帝君という地位を守るためにね。
君吾という人は… うーん、言葉にできないな… だって、2000年間だよ、そんなにも長い間、憎しみを抱えてこれるのか…ある意味、可哀そうな人だよ。

梅念卿さんのお話は終わったけど、花城は「君吾と謝憐は似ていない…!」と文句たらたら…
そんな花城に激怒した梅念卿さん、「そこの少年!不誠実な笑いを今すぐやめなさい!絶王は珍しいけれど無礼な態度は許しませんよ!」ってお説教し始めた!すごいよ、金八先生かと思っちゃった。
花城、教室の後ろの席で完無視決め込んだヤサグレ男子みたいにしてたけど、一応話は聞いている…

梅念卿さんは謝憐にもお説教。
「私の修業が厳しすぎましたか?あなたが幸せなら男でも女でもいいのです」って理解力ありすぎなんだけど、鬼王ってのがダメらしく、花城を見て「女性はこういう男性が好きですからわかります。でもなぜ絶鬼ですか?彼の運気はすさまじく悪い!」と断言…

ふさわしくない相手と酷評された花城、全然気にしな~いって謝憐に抱きついて超ごきげん。自分は殿下に助けられた後で皇極観に悪霊を招いて火事にした少年だと暴露した。

それを知った梅念卿さんは大激怒!
「恐ろしい!あんなにも幼い姿で殿下のそばにきて、800年間ストーカーしていたとは! このずる賢い子め!(花城のことね) 殿下が経験がないことを利用してたぶらかしましたね! どうやって法力を貸したのです!白状しなさい!」と大騒ぎだ。

ついでに謝憐にもお説教…
「殿下、いいですか、鬼王の甘い言葉に騙されてはなりません!欲望は抑えるのです!」ってもう謝憐は真っ赤だよ…言い過ぎ…

3人が大騒ぎしている間に君吾が動き出した。謝憐は猛ダッシュで宮殿に戻ったけど、君吾には全部バレてたね。
君吾の自分への思いを知った謝憐、どう戦う…?


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