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『天官賜福』雨師様降臨!と雑に扱われがちの裴茗将軍 第90章~第92章

ついに現れた雨師様!すてきっ!
粗衣をまとい、腰に宝剣を携え、巨大な黒牛の背に乗って舞い降りる!
きゃーっ、神々しいっ!
天官賜福で誰になりたいか聞かれたら絶対に雨師様だわ、帝君なんて胡散臭い奴より雨師様のほうがずっと三界を平和に保てるわよ。

雨師様、あっさりと宣姫を捕獲。そして何もないところに作物を実らせ皆の空腹を満たす…これぞ神!
雨師様の過去は花城がお話してくれた。
雨師様は雨師国の第16皇女。裴茗将軍率いる須黎国に攻め入られた時、彼女は役立たずの国王の代わりに自らスケープゴートになった。裴茗将軍の要求通り喉を掻っ切って民のために命を差し出したのよ。
命尽きる瞬間に飛昇したわけだけど、裴茗将軍が武神でも宝剣を持たない理由は雨師様への償いなのね。

ちなみに雨師様が一緒にいる黒牛は裴茗将軍が大嫌い。背から振り落として角で突く。ははっ、裴茗将軍って武神で超モテる設定なのに、刺されて汚れて落とされて黒焦げになってと扱われ方がけっこう雑。
かなりの恋愛上級者ってところ、私は好きなんですけどね。キスはそこにするんじゃないよって謝憐に教えたり、湾刀厄命ちゃんの成長にキスが必要って瞬時に気づいたのは彼よ。
後腐れのない楽しい恋ができそうでいいと思うんだけどなぁ、浮気な男は許されない『天官賜福』なのかもしれなーい。
花城の一途さが尊ばれる世界観…やっぱり…

そういえば銅炉山に入ってから烏庸国や壁画のことが浮上して「絶王となる可能性の鬼を討伐すること」って任務が薄れてた気がする… 
でも雨師様はちゃんと「討伐すべき鬼はひとり 17歳くらいの白い服を着て包帯を巻いた少年」だと断言。
えっ?それは郎蛍くんのこと?あぁ、また忘れかけていた郎蛍君。
花城が郎蛍君の姿で菩薺観に来た時、本物の郎蛍君はどこ?ってなるけど鬼市でお留守番していたそうよ。でも、花城曰く、姿が消えたらしい…やっぱり郎蛍君なの?

謎は深まるばかりだけど、ついに謝憐は最後に訪れた聖廟で人面疫が描かれた壁画を見てしまった!うーん、やっぱり烏庸国云々が物語に重要事項ってことよね、これは確定。
でもさ、じゃぁ、だれがこの壁画を描いたの?何のために?って話になる。
謝憐は人面疫が関係しているってわかったことで動揺が隠せなくて花城に抱きついちゃう。
抱きしめ感強い~ このまま抱き合っていたいけど先へ進もうか…

雪山を進んで目的地へ向かった謝憐と花城の前に現れたのは派手にケンカ中の南風と扶揺だった~
ちなみに彼らは風信と慕情の分身だ。つまり本人ってことね。
この二人は雪山でも武器振り回して大喧嘩だ。まぁ、昔から反りが合わない、でも、謝憐が大好きなのは変わらない。でも、意見は合わないってことで喧嘩している感じかな…

そんな二人のケンカで雪崩発生!
謝憐も一緒に飲み込まれたーーーっ!
洞窟内で目覚めた謝憐が目にしたのはヴェールを被った数えきれない神像… 雪山の下に神像を祀る洞窟があったなんて…ここは万神窟。ただ一人の神を祀った場所でした。
謝憐が風信と慕情の行方を捜したら穴の中で繭玉になってた。この繭の正体は死霊蝶の繭ね ってことはここは花城の住処ってこと?
この洞窟に来てから様子がおかしい花城だったけど…??

次章はついに花城の800年の想いに謝憐が応えます!

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