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『天官賜福』君吾との死闘!と湾刀厄命ちゃんの真っ赤な目 第128章・第129章

花城の行方を捜す謝憐の目の前に、いた!花城!白衣禍世と戦ってた!
凄まじい戦いだ、言葉にできない… これが絶鬼花城と絶鬼白衣禍世の戦いなんだ…
風信と慕情も立ちつくしかできなかったよ。

謝憐が来て笑みを浮かべた花城だけど、大喜びしたのは湾刀厄命ちゃん!
強い強い!湾刀厄命、めちゃくちゃ強いよ!
赤い目をぐるぐる回して一気に白衣禍世を突いた!剣を真っ二つにしちゃったよ!
見て!謝憐見て!すごい?ほめてほめて!ってめちゃくちゃ嬉しそう

これに便乗した花城、すんごいこと言った…
「君吾、お前はただの嫉妬深い老いぼれジジイだ」
・・・・!!! 花城!!
これは花城しか言えませんーん、私もずっと思ってたけどね、言ってくれてありがとう! 私、花城のこういうところが好きなんですっ!

湾刀厄命に刺されて血を流した君吾、「湾刀厄命はお前の目で創ったんだろう」って話し出した。
そう… そうだよね、あの真っ赤な目は紅紅児の目だ。花城、ちびっこの時ずっと右目を隠してたね、醜いから見せないって謝憐を困らせた。
謝憐が大好きで、褒められたくて頑張っちゃう湾刀厄命、少年花城の心そのままなのね。

梅念卿さんが教えてくれた。ずっと昔、今にも消滅しそうな鬼が銅炉山にきて、離れない、離れないって繰り返しながら修行に向かったって。
でもその時、一緒に閉じ込められた人間たちを守るために、その鬼は自分の目を抉って剣を創り出して戦った。
うん、この鬼はウーミンだね。呪いを受けて消滅した後、ふわふわ漂って銅炉山まで来ていたんだ…
戦いの後、天劫が認められてウーミンは飛昇のチャンスを得たらしい。
でもその事実がないってことは飛昇せずに天界からそのまま飛び降りたのか…あくまで伝聞だけどって。
それが事実なら、花城、鬼でありながら神にもなれたのか、君は…
本当に最上級だわ

白衣禍世の面が割れて君吾に戻ると、この男、謝憐の戦意が完全に削ぐ言葉を突き付けた。
「仙楽、君は仙楽国が滅んだ後に何をした?ウーミンのことを覚えているか?」って。
あぁ、もう!なんていやらしい男だ!読んでいてイライラしてくる…

謝憐にとってウーミンは究極の後悔を突き付けることだよ。
憎しみに囚われて白衣禍世になりかけたこと、人面疫を蔓延させる寸前でウーミンが犠牲になってくれたこと、この事実は謝憐にとって消えない後悔なんだ。
だから800年間、謝憐は償として孤独の人生を送ってきたんだもの。
それでもね、もしその事実に少しでも花城が拒絶を示したら、謝憐は二度と花城に会えないって、体中が震えて戦えなくなってしまった。

でもね、花城はちゃーんと謝憐に応えてくれる。
「大切なのはあなただ。どんな過去があったとしても俺は離れない」って。うーん、二人の愛は君吾には壊せません!

花城と謝憐は反撃に出たけど君吾のほうが上だった。若邪を引きちぎった君吾は謝憐をとらえると何度も岩に謝憐の頭を叩きつけて「痛いか?痛いか?」って虐待し続けた。
謝憐が泣き叫ぶのを見ると頭を撫でてあげる… その姿に風信と慕情は背筋がゾッとして言葉を失った。
君吾の謝憐への愛は狂気だよ。どれだけ愛して導こうとしても謝憐は変わらない、自分と同じにはならない、それは敗北に等しいんだ。

でもね、謝憐の強さは揺るがないよ。「自分を改めろ!変えろ!」って逆上する君吾に謝憐は「変わらない!変わらない!絶対に変わるもんか!」って最後まで屈服しなかった。

ここまで読むと、君吾大嫌いだけど哀れな人だなとも思った。
謝憐のこと、好きなのはよくわかる。でも、好きな人を自分の思い通りにしたいなんて傲慢な愛に応える人はいないよ。もし応える人がいるなら、その人も同じように理想を押し付けるはず。
私は『天官賜福』の骨格は「どんなあなたでも愛している」だと思ってる。花城と君吾の差はここだよ、謝憐が花城を深く愛した理由はどんな自分でも愛してくれたから。
謝憐が君吾の愛にこたえるなんてことは絶対にない。
私はそう思うよ。

謝憐の気高さが君吾に隙を作った… 君吾の背に慕情の刃と風信の8本の矢が突き刺さった…! 風信!慕情!よくやった!!

花城に救出された謝憐はもうボロボロで、それでも、勝てなくても、君吾と戦わないとって立ち上がる姿がね… 号泣だよ、もう胸が締め付けられる…

謝憐を抱きしめた花城、謝憐にくちづけしてありったけの法力を注ぎ込んだ。
謝憐がいらない!やめて!って泣き叫ぶほど、でも離さず注ぎ続けた!
その瞬間、花城の法力が謝憐の呪枷を破壊したんだ。

あー、鳥肌が… すんごいドキドキしてる…
このまま究極のラストに向かいます。タオルは必須です。
泣くからね、ハンカチじゃ足りないから。

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