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『天官賜福』外伝 懐かしい人との再会と花城のお誕生日 第139章・第140章

外伝の続きです。第140章で『天官賜福』の物語はついに完了… 
はーっ、読み終わってしまった… 続編は? 続編出ないかな? 
続編すんごい期待してる…

外伝の続き、139章は銅炉山の謝憐神像が勝手に動いちゃった事件のお話。
これはかなり笑えた…
最初から謝憐と花城のことがすんごい匂わせて書かれていて、わわわっっ!てなった。
壮絶な物語に騒ぎすぎて忘れてたけど、『天官賜福』はBL小説なんだよね、外伝を読んで思い出したー
神像が突然動いちゃったのも謝憐が霊力にみなぎっていたからって、それはね、その花城とね… 

温柔郷の謝憐神像まで作っちゃったこと、「殿下を冒涜するつもりで作ったのではありません」と真摯に謝罪した花城。銅炉山での修行生活で唯一の心のよりどころは謝憐への想いだったからね、うんうん。
でも、実際には花城は戻ってきてから一日おきに自分が神と崇める相手を冒涜している…って書かれてた。ははっ 
大丈夫!謝憐はぜんぜん怒ってないから!

天界に逃げた謝憐の神像を追ってきた花城、「俺が貢献したのは確かだろう」って堂々と天界を歩いてた。
確かに、新しい天界を造るのにほとんどの神官が花城を頼ったらしく、もはや天界も鬼界も花城の意のままって感じなのかしら… 無敵感アップ。

最終的に銅炉山の謝憐神像にはすべて、パートナーの花城神像を寄り添わせてあげるって心温まるストーリー。
すごいなぁ、銅炉山は神像だらけになるねっ
花城は10歳くらいのおチビ花城神像も作るんだけど、これがすんごいやんちゃで、花城を蹴って思いっきり投げ飛ばされてた… 自分には厳しい!

140章は花城のお誕生日のお話。
花城のお誕生日は6月10日です! ちなみに謝憐は7月15日ですよー
謝憐は花城に贈るプレゼントが決まらなくて迷って迷って… というのも、花城は宝物ならなんでも持っていて、興味がなくて放り投げてあるか、すでに捨てちゃってるから。
風信、慕情、風師に権一真と裴茗将軍にまで相談に行くほどプレゼントに困った謝憐でした。

謝憐がプレゼント作りに尋ねた人がいたんだけど、それは梅念卿さん!
あぁ、梅念卿さん… 彼は本当に重要な人だったのよ。
あれからどうしていたのか気になってたけど、今は銅炉山の山奥で一人静かに暮らしてた。相変わらずカードゲームに夢中で、謝憐にお説教もして元気だった。よかったぁ

あの壮絶な謝憐と君吾の死闘… 思い出しても鳥肌が立つけどさ、本当はまだ君吾は戦おうとしてたのを梅念卿さんが止めたんだ。
もう、疲れたでしょう、800年も帝君と絶鬼を続けてきて、もうやめましょうって。
烏庸国の太子殿下だったあなたと過ごした日々が本当に恋しい…ってなだめたことで、君吾は負けを認めた。
梅念卿さんは「殿下と一緒に残ります」って、君吾のそばを離れなかったのよね。
今も梅念卿さんが銅炉山にいるのは、君吾が銅炉山の地下深くに投獄されているから。山霊となった3人の友人たちと一緒に5人で銅炉山に留まったんだ、なんかちょっとだけ安心したよ。

私ね、君吾大っ嫌いだけど、今となっては哀れな人だったなぁって思う。
本当は人のために戦える素晴らしい神だったのに、苦難を乗り越える中で「ひとりぼっち」になったことが彼を変えてしまったんじゃないかな。
「私は孤独だ、誰も助けてくれない」って何度もつぶやいて梅念卿さんの首を絞めようとした時のこと、凄絶だったもの。

800年前、君吾が謝憐に与えた試練って最終的に「ひとりぼっち」になることだったんだよね。裏切りや孤独ほど人の心を蝕むものはないって知っていたからだと思うよ。
でも謝憐は君吾よりも心が強かったんだよね、罪を贖い続けることができた。花城と出会って恋をして一緒に生きる選択もできた。もう、孤独に苦しむことはないんだ。
君吾は今から梅念卿さんと一緒に償っていくのかな… 長い長い年月をかけてね。そばにいてくれる人がいるなら心強いよね。

花城へのプレゼントは謝憐手作りの金腰帯になった。
料理や裁縫が苦手なのに手作りにこだわった謝憐、「芋に花が咲いたような人の顔」を刺繍して慕情からさんざんけなされてた。
花城はとてつもなく「奇妙な金腰帯」に大爆笑したけど、翌朝はちゃーんと身に着けて外出してくれた。刺繍が見えないように「裏返しにしてつけて!」って謝憐が頼み込んでようやく聞いてくれたけどね。

最後まで花城に翻弄されてる謝憐だけど、仲のいい二人で本当にうれしい。壮絶な経験をした二人がこれからもずっと一緒に生きていけますように。
私も願っております。「天官賜福、百無禁忌!!」


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