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『天官賜福』恋煩い中の謝憐とお風呂は一緒に入らない郎蛍君 第67章~第69章

ついに銅炉山が開いた!新しい絶鬼が誕生してはならぬ!と天界は大混乱になった。
でも、困ったことに騒動にまぎれて捕えていた鬼たちが逃げた。宣姫も蘭菖と胎児の霊も刻磨将軍もみーんな逃げちゃった。
天界の警備ってそんなに雑なの?脱獄できるのか? 謝憐も驚いてたけど私も驚いたよ。
ということで、謝憐の次なる任務は西の武神、権一真と一緒に錦衣仙という鬼をとらえることになった。

そうそう、謝憐と花城の関係だけど、千灯観であの熱いキスをした夜から二人はどうなったって思いませんでした?すんごく気になったよ、私は!
うーん、悲しいことにね、謝憐は花城のもとを去った…
もうね、自分の気持ちを隠すことができなくてどうしていいかわからなくなったの。
花城は「一戦交えた」なんて説明で納得したはずもなく、本当の事を知りたがったからぁ、今はお互い自分の任務を優先しようと「しばらく会わないこと」を決めたのです。
謝憐は突然冷たくして背を向けてしまった気がして心苦しいんだけど、そうするしかなかったのよね、うーん、せつないっ!

でもねぇ、そのあとの謝憐は完全に恋煩い…
菩薺観に戻っても花城のことばかり考えて火事を起こしてコンロを破壊、一緒に茣蓙の上に寝転がったことを思い出して一睡もできないし食事中は「三郎…」と口走る。
任務先で偶然出会った花城の配下には「花城は元気にしているのかな?」と聞いちゃったりとかわいい謝憐の恋煩い言動を花城が見ていないことが惜しまれるよ

まぁ、謝憐も武神だからね、なんかかわいいけど、任務があるので恋煩いもほどほどにしておかないとならない。
早々に霊文から情報を得て錦衣仙なる鬼を捕獲に向かったけど、突然、目の前に花城が差し向けた神輿が現れた!
これ~、花城が「兄さん、結婚しよう」って言った時に乗っていた神輿ね?
現地までご送迎いたしますって演出が花城らしい。
一緒にチームを組んだ権一真はこのキラキラ神輿に「乗る!」と即答で乗り込もうとするけど振り落とされた。そしてなぜか謝憐の隣には郎蛍が…!
えっ?郎蛍?そうね、いたよね、この子、すんごく影が薄くていつもビクビクして何も話さない子。
どういうわけか神輿に乗って謝憐を支えている…うん?この子はどうした?
謝憐が留守番を命じても聞かず任務に同行したけどなんで神輿に乗れるのかしらね?

郎蛍君、謝憐が花城の元を去って菩薺観に戻った時から様子が変でした。
庭掃除をして薪割りもする。いつもビクビクしていたのになぜか堂々としている。権一真に対してとんでもなく不愛想でいつも花城が座っていた席で食事をしている権一真をにらみ続ける…
これには謝憐も一体、君はどうしたんだ?と驚きを隠せない。

そんな郎蛍君は謝憐がお風呂に入ろう!と誘うと断固拒否して怒って外に飛び出した!
すぐに扉を足で蹴り飛ばして入ってきた後で、床で寝ている権一真を外に放り出し、顔の上に布をたくさん置いて絶対に謝憐の入浴を見ない!見せない!を死守。
謝憐が「僕は女の子じゃないよ」って話しかけるけど部屋の隅に座って顔を背けて固まってしまった…

あのさ、君はその…郎蛍ではないよね?うーん?
次章は郎蛍君の秘密が暴かれる!

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