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【Colabo問題】"15歳でメイドカフェ勤務"の怪を考察する(3)「かわいい」とメイドカフェへ?

(共通前書き)
本投稿はあくまで考察目的の連続投稿となります。事実に伴わない断定などはしませんが、それら事実を結び付けていく可能性の話を検証していく記事になっています。それを了解の上で本問題を解読していきたいと思います。

また、誹謗中傷なども目的とはしていません。主に8年前に発生した時系列と当時の記事や事象などをとりあげます。よって個人攻撃への加担や「若年支援活動」について異を唱えることはありませんし、会計については「多くの方が違和感を覚えないよう領収書と帳簿と口座を突合しましょう」というだけです。

本主旨に賛同できない方、つまり議論ができない方や暇アノン発言の方は、ここでそっ閉じしてください。私も無視させていただきます。他SNSでも同様のスタンスで活動しています、ご理解ください。

(2)勤務していた店舗が見つからない!の続きです。
じっくり読んでいただきたいです。また、メイド喫茶店についての情報提供も求めています。

◆産経デジタルの消えた記事◆

2015年3月23日から5日間、毎日投稿される(1)〜(5)の連続記事の

3月24日 (2)「かわいい」とメイドカフェへ(記事削除)

のみ産経デジタルより記事が削除された事案を考察します。

実際に国立国会図書館へ行って来ました。
結論から言うと、紙面である産経新聞東京版3月24日の6面に(2)「かわいいとメイドカフェへ」という紙面は残っていました。

なんと記事推敲時点で「ちょうど8年前」ですね。運命でしょうか。

ある意味で当然です、一度発行した紙面は消せません。また、私が国会図書館で検索した限り仁藤夢乃さんに関する産経新聞の訂正記事は見つかりませんでした。

ただ調査しているうちに、「(2)かわいいとメイドカフェへ」の産経デジタルの魚拓を発見できました(インターネット怖い)

さて当方、他社の新聞社の記事配信システム構築/運用に5年ほど関わったことがあります。

①紙面の訂正記事は出さない
②連動しているデジタル版はしれっと消す

これはままよくあるのですが、連続記事のため違和感を覚えます。

法律上の発刊である「新聞」には、テレビ局のBPOといった放送倫理規定のような、かなり厳密な報道倫理の原則が存在します。雑誌(週刊誌/大衆紙/ネットメディア)などと違い、新聞は記事の正確性や公共性が厳密に求められるわけです。
→日本新聞協会の新聞報道倫理へのリンク

「報道の自由」とは言え、自由には責任がつきまとうのです。責任もって報道しなくてはいけないため「報道しない自由」もたびたび行使されます。あやふやな情報で不公平な報道はできないためです。
これは、Colabo問題、WBPC問題、都庁保健福祉局ー財務局問題でたびたび指摘されていますね。

◆連続記事(2)はなぜ消えた?◆

連続記事がデジタル版の(2)のみ削除された状況を考察します。

①紙面にあるメイドカフェ姿の写真に問題があった
②掲載された取材テキスト文の中に事実と異なる可能性のある表記が見つかった

いずれかないし、両方だと思われます。

私が国会図書館で見た写真と同じ、再度、暇空さんのタレコミより。

リプなどでも指摘されているのは、写真に映っている「メイド服デザイン」が汎用品のようで実在するメイド喫茶店舗に見当たらないとのことです。

私も、この写真だけを見ると、当時流行っていた文化祭での女子高/近隣大学での出店時の記念写真に見えなくもないです。

実際にエコーニュースさんがピックアップしたカラー版の元写真と思われる過去のフォト蔵投稿も「1ダースの私。」という銘があるということは、学生時代の思い出写真のように感じます。

となると、キャプションである「15歳のとき、働いていたメイドカフェで」が「おおよそ事実と異なる可能性がある」ことになってしまいます。

◆特に気になる「源氏名:姫」◆

またテキストにもネットからは多くのツッコミが入ります。

「難民高校生」をしていた高校時代、メイドカフェでバイトをしていた。源氏名は「姫」。15歳で時給1200~1500円だった

産経デジタル「(2)かわいいとメイドカフェへ」の魚拓1pageより

この小見出し短文だけでもうこれはメイド喫茶の知識ではない、と断言できるレベルです。ただ時給は妥当ではないでしょうか。

メイド喫茶文化に「源氏名」はありえません。「メイド名」としてネームプレートを掲げますが、あれを源氏名と呼ぶメイド喫茶は存在しません。
なぜなら風俗店との関わりを絶っていた「御主人様」がご帰宅なさらなくなってしまいます。5chなど(当時は2ch)で晒されて来客がなくなるのは飲食店にとっては致命的です。

ここは個人の主観ですが、「姫」は本当にヲタ文化では禁忌ワードです。ヲタ界隈でも姫サークルは嫌悪されているのはご存じでしょうか?
サークルクラッシャーとも呼ばれる「姫」はいわいる地雷キャラ扱いとなる印象で、メイド喫茶の従業員同士の関係性を壊されてしまっては経営者もたまったものではありません。源氏名、そして姫。おそらくダブル役満です。

そもそも「おかえりなさいませ、ご主人様」と発言するコンセプトのメイドネームが「姫」はありえないです。強いて言えば姫は女主人側、つまりメイド喫茶文化ではご主人様同様、顧客側なんです。

年齢は?というとネットに残るメイド喫茶文化の店舗で15歳の採用全てNGです。年齢を18と偽ってメイド喫茶でバイトをすることは可能ですが、ならば年齢を偽ったその事実を新聞の文章内に記載しないとは報道倫理に抵触しそうです。
同時に15歳で深夜勤務は都の青少年育成保護条例や児童福祉法違反ですので、仁藤さんの難民高校生のエピソードともそこそこ齟齬が発生します。

◆特殊詐欺マニュアルのような?◆

魚拓2pageも取り上げます。

JKビジネスを仕掛ける裏社会の大人たちは、スカウト、店長、オーナーの3種類。彼らは難民化した子供たちの“居場所づくり”のプロです。スカウトが街で少女に声をかけて店に連れてくるのですが、ついてきそうな子を見抜く目を持っています。店では店長が面倒をみます。少女の話を聞き、褒めたり励ましたりして信頼関係を築く。学習支援や貯金代行を行う店長もいます。少女がお店でもめたりすると、スカウトがタイミング良く慰めにきて「他の店で働けばいい」などといって、オーナーが同じで店長だけ違う店を紹介します。大人3人の連携プレーは実に見事で、少女たちは簡単に手玉に取られてしまう。お店には状況別のマニュアルもあって、声のかけ方やモチベーションづくり、トラブル対策も書かれています。帰るところがない少女のために寮まで用意しています。

産経デジタル「(2)かわいいとメイドカフェへ」の魚拓2pageより

2pageはJKビジネスの大枠の記載です。
まるで特殊詐欺の劇場型ようなマニュアル形態ですね。

ただ「15歳からメイドカフェでバイト」の流れの記事なので、多くの方がミスリーディングを受けることでしょう。
店長もメイドカフェの店長なのか、風俗店の店長なのか判断ができません。この記事の流れだと同一オーナー系列店の異なる店舗の「メイドカフェ店→風俗店へ誘導」とも認知することでしょう。そもそもそれが目的の記事にしかみえません。

メイド喫茶文化にて、このような店舗が2015年代までに本当にあったのでしょうか?

あったかもしれません。
また、現代のメイドコンカフェ業態には、まさにこの予言を実現したかのようなオーナー店が噂され実態が数々暴露がされ、秋葉原電気商店街の自治会は大変苦労されいます。
※仁藤さんは預言者だった??

ただ私が知り得る当時の秋葉原のメイド喫茶文化ではとても想像しがたいのです。過渡期だったとも言えるのですが、多くのメイド喫茶は真面目に営業しており、そうでなければここまでの反発は発生しないはずです。

そもそも客層も違えば、メイドさん側も風俗勤務を嫌っていた層が勤務していたため他メイド喫茶へ移籍するのが自然で、風俗店斡旋などあり得ないという印象です。

個々の事情はあるにせよ、メイド喫茶→風俗移籍については、組織化されたブローカーが2015年以前の秋葉原に存在していたら「御主人様」の集客がなくなります

今でこそありえる「清純アイドル()がAVを通り過ぎてキャバクラ嬢デビュー!」レベルの荒唐無稽な印象を、当時の秋葉原メイド喫茶クラスタは感じたはずです。

◆ここまで整理します◆

消えた産経デジタル2015年3月24日の内容から、以下の点に不審な点があることがうかがえます。
①新聞掲載写真が「実際のメイドカフェ勤務写真ではない」可能性
②「15歳でメイドカフェ勤務」に青少年健全育成条例ないし児童福祉法に抵触する可能性
③特殊詐欺マニュアルのような劇場型の「メイドカフェ勤務→風俗堕ち」という業態が存在していた可能性

これらについて、特に②~③について追っていきます。

次回は
(4)メイドさんは送迎あり? へ

もし私の文章に共感できたとき、気が向いたらポイッとしてくだされば、次回作の推敲のモチベーションになります。 誰だって他人に評価されることは嬉しいものです!ありがとうございます。 ですが無理/無茶はしないで下さいね!